なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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同じ部門を進む人とあちこち異動する人

 

 会社の中の人事異動をよく観察してみるといろいろ面白いことが分かる。

 基本的に同じ部門で異動する人とあちこちいろいろな部門に異動する人がいる。

 同じ部門を進む人とあちこち異動する人、どちらが出世しやすいのだろうか?
 これは、会社の人事制度によって大きく変わってくるのだが、どちらかというと同じ部門を進む人の方が出世しやすいといわれている。

 「誰が出世する人を決めているのか」でも書いたが、若い世代の社員の移動は結構テキトーだ。だが、出世できる人は、おそらく仕事ができるだろうし、上司や周りの同僚の印象もよい。このため部署としてはあまり手放したくないという力学が働く。

 人事部などが強制的に部署の配置を決めている会社でなければ、部署に気に入られている人はあまり頻繁に異動しなくなるという仕組みだ。

営業が強い会社、技術が強い会社、管理が強い会社
 同じ部門にい続けれよいといっても、どの部門でもOKかというとそうではない。その会社で花形と呼ばれる部門でないとその効果は薄い。

 食品メーカーに勤めるSさんは現在営業課長をしているが、入社以来基本的に営業関係の部署ばかりだという。

 「ウチの会社は伝統的に営業部門が力を持っています」
 「社長も3分の2は営業部門の出身です」

 一般にメーカーはモノ作りの会社なので製造や開発部門の力が大きい。だが食品メーカーは小売店や飲食店などの販売チャネルの構築がより重要になってくるので、営業部門の発言力が大きいところも多い。

 Sさんは入社以来ずっと営業の仕事をしており、営業部門の課長に昇進することができたので、今のところは順調に出世していると考えてよい。

 財閥系の古いメーカーの場合には、総務などの管理部門が力を持っているケースが多い。総務、財務、経営管理などの部門を渡り歩いた人が出世しやすいというパターンである。

花形部署は花形部署でライバルがたくさん
 もっともSさんの会社では営業は花形部署だが、人数も多く、部門内のライバルも多い。花形部署だからといって決してラクなわけではない。

 たとえば役員10人のうち、営業から4人であとの部門からそれぞれ1人もしくは2人ずつだとすると、下手をすると人数の少ない部署から出世する方が確率が高くなることもある。
 
 会社での配属は自分の自由にならないことがほとんどなので、若い世代の人は、自分が今どの部署にいるのかということはあまり気にしない方がよいだろう。とにかく現在いる部署の中で最大限努力するしかないのだ。

 ところで現在順調に出世いているSさんだが、今後もずっと営業にいるのかというそうではない。

 管理職を決める段階になってくると、将来の役員への昇進に備え、畑違いの分野も経験させるべきとの考えから、本人がまったく経験していない部門の責任者に据えることもある。
 また役員への出世レースで、ダメな人を振り落とすためにあえて未経験の部門をまかせ、その結果を見るという会社も少なくない。

部門のエースであってもいつ転落するか分からない
 Sさんがさらに出世のステップを上がるためには、Sさんの実力を別な部署で証明するという厳しいプロセスが待っている。ここをクリアすればSさんは本格的に出世の階段を登ることができるだろう。

あの野郎!いつか痛い目にあわせてやる

 Sさんの最大のリスクは何だろうか?それは営業部門内での足の引っ張り合いである。

 部門のエースと呼ばれた人が誰かの怨みを買って左遷されてしまうケースは少なくない。

 このとき、下手に部門のエースであったがゆえに、他の部署に異動してやり直すというのが難しくなってしまうのだ。

 ある新聞社で政治部の出世頭だったAさんは、Aさんの部下が起こした不祥事(記事の盗作)で出世を棒に振ってしまった。かねてからAさんの活躍に不満をもっていた同じ部署のCさんがここぞとばかりにAさんを攻撃したのである。

 Aさんの部下が不祥事を起こしたことが社内で有名になってしまい、他の部署にとってはAさんは引き取りにくい人物になってしまった。結局Aさんは、関連会社に出向させられ、その後新聞社を辞めてしまった。

 組織で仕事をする以上、仕事ができればそれでよいというわけにはいかない。どの部署にいるのであれ、常にバランスの取れた行動を取ることが出世へのパスポートなのだ。

【参考記事】
誰が出世する人を決めているのか?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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