メールの書き方は出世を左右する
毎日職場でやり取りしている電子メール。メールの書き方についてあまり気にしていない人も多いかもしれないが、実は出世に大きく影響してくるのだ。
今回は電子メールの書き方と出世に関する話題である。
メール特有の問題など存在しない
世の中には、電子メールのマナーと称するノウハウ本なども出回っているが、電子メールだからと特別に変わったルールがあるわけはない。口頭でのやり取りで望まれていることはそのまま電子メールでも望まれているし、口頭のやり取りでダメなものはメールでも原則ダメだ。
電子メールの書き方で一番よくないのが、事実関係があいまいなことである。
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例の件の打ち合わせですが、明後日の午後などはどうでしょうか?
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上記のメールは最悪である。そもそも例の件が何なのかさっぱり分からない。知っているのは出した本人だけという状況である。
さらにまずいのが明後日という表現である。相手がタイムスタンプを見ないと、いつを基準にした明後日なのか分からない。場合によっては配信が遅れたり、深夜に見ることもあるだろう。このような表現は無用な混乱を招くだけだ。
ポイントは、題名、曜日、24時制、正誤表
以下の例は理想的なメールの文面である。
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10月2日(火)14時25分に送信した「定例会議のお知らせ」というメールですが、
会議の日程に誤りがありました。以下のように訂正いたします。
(誤)開催日程10月17日(水)13時30分~
(正)開催日程10月18日(木)13時30分~
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このメールの良いところは元のメールのタイトルと時間が記載されており相手が探しやすくなっているという点である。
また誤った情報と正しい情報が比較してあり、相手が勘違いしにくくなっている。時間は24時制で記載されているので、午前なのか午後なのかで混同することがない。
さらに曜日の情報も付加されているので、仮に記載ミスがあっても相手が気がつきやすい。
相手の目線に立てているか?
重要なのは、メールを読む相手の目線に立っていることである。これは対顧客なら顧客目線に、対上司なら上司の目線に立てることを意味している。
これができるビジネスマンは、間違いなく営業成績も良いし、上司からも気に入られる。たまたま今はメールの書き方が話題になっているが、本質はメールの問題ではなく、仕事ができる人には共通のスキルの問題なのである。
不明瞭なメールが送られてくると、送った人をマイナス評価する人は一定数存在する。逆にきちんとしたメールを受け取って怒る人はいない。出世はある意味で減点ゲームでもある。マイナス評価する人がいることが予見されるときに、わざわざその行動を取るのは愚の骨頂である。
【参考記事】
「書類の体裁が整えられない人が出世できない理由」
【関連サイト】
「お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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