悪口の効用
会社の中は悪口のオンパレードである。人に対する悪口は言わないに越したことはないのかもしれないが、ついつい悪口を言ってしまうのが人間である。
誹謗中傷をしていいのは刺し違える時だけ
会社での悪口といってもいろいろある。上層部に対するグチの類、利害が合わない人や部署に対する文句、悪意を持った誹謗中傷など様々である。
サラリーマンの処世術的な本では、悪口は自分に跳ね返ってくるので、決して言わないようにすべきだといった、小学校の道徳的なアドバイスもあるが、実際のところそれはどうなのだろうか?
結論から言うと、確かに悪口をいうメリットはそれほど多いわけではなく、マイナス面の方が大きいといえるだろう。特に悪意を持って人を貶める悪口は自分にとっても確実にマイナスとなる。
誹謗中傷は、場合によっては、相手を失脚させることができるかもしれない。だがそれを行った本人がそれで出世することはほとんどない。誹謗中傷するとわかっている人間に対して、重要な仕事を任せる人はいないからだ。
相手が憎く、刺し違えてでも貶めてやりたいというような究極的な状況でない限り、誹謗中傷するのは止めた方がよいだろう。
頑なに悪口を言わないのも不自然
逆に悪口はマイナスになるからと、冗談レベルの悪口も頑なに発言しないのも考えものだ。少なくとも相手は、本心を絶対に見せない相手として警戒するだろう。
そのような人物は悪口で失敗することはないかもしれないが、重要な情報が回ってこなくなる可能性がある。
上層部に対する不満や、よくある利害対立を原因とする軽いレベルの悪口なら、付き合っておいて損はないだろう。
ただし、積極的に話しかけてきて、いろいろと悪口を言う相手には要注意である。そのような人物は、今度は別のところであなたの悪口を言っている可能性が極めて高い。
この手の人物は社内で一定数確実に存在する。そしてこの人物は、あちこちで悪口を言っている人という評判が確立されているはずだ。あなたの悪口をその人物から聞いても、多くの人は本気にしないだろう。
だがあまりその人物の話に付き合っていると、周辺から親しいと思われる可能性がある。むしろそちらの方が危ない。ほどほどにしておいた方が無難だ。
【参考記事】
「冷静さをムリに装う人は出世できない」
【関連サイト】
「お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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