なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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時間管理がうまい人は出世する

 

 順調に出世する人の多くは時間管理が上手だ。また机の上などが整理整頓されていることも多い。

 だがこれは、単純に几帳面であればよいということを意味しているわけではない。出世できる人は結果として、時間管理と整理整頓が上手になっているのだ。

時間を管理すると優先順位を付けること
 1日24時間は皆に平等なので、時間を有効に使うことが大事であるということは、耳にタコができるぐらい聞かされている。では手帳などをフル活用して、スケジュール管理を徹底すればよいのかというとそうでもない。

 会社というのは放っておくといらでも雑用が生まれるものである。どんなに優れた手帳やスケジュール管理アプリを使ったところで、仕事の優先順位を区別できなければ、余分な仕事でオーバーフローすることになる。つまり、時間の有効活用とは、仕事の優先順位を付けて、余分な仕事を切っていく作業のことを指すのだ。

 では会社組織において、優先順位の高い仕事というのはどのようなものだろうか?

 それは社内で求められている仕事である。社内で求められていない仕事は、どんなに成果を出したところで評価対象にはならない。
 順調に出世するためには、まず社内でどんな仕事が求められているのかを理解し、そこにすべてのリソースを集中させることが重要となる。求められていない仕事に時間をかけることは無意味なことなので、ここで時間管理のテクニックがようやく登場してくることになる。

稟議書の作成に必要な時間管理とは?
 調整型の日本企業では稟議書の体裁は極めて重要である。稟議書を上手に作成し、事前に根回しを行い、最終決裁者がもっともスムーズに印を押せるタイミングで稟議書を回覧させることは、サラリーマンにとって極めて重要なスキルといえる。

 稟議書には誤字脱字があってはならない。また説明が冗長にならないよう、文章にも気を配る必要がある。
 また決裁者のスケジュールを把握しておき、どこかで長時間稟議書が滞留することがないよう留意しなければならない。さらには重要決裁者については、午前中がよいのか、午後がよいのか、退社前がよいのか、性格についても把握しておく必要がある。

 こういった作業にかける時間は何よりも最優先させなければならない。実にバカバカしいが、これを軽視したらサラリーマンは終わりである。この重要作業に重複する事案はできるだけ避けるように調整し、最悪ダブルブッキングになってもキッパリと社内を優先させる。出世する人の時間管理とはこういうものなのだ。

オリジナリティは必要ない
 求められる仕事についてよく勘違いしがちなのが、オリジナリティである。

 一部の業界を除いて、会社の仕事にはほとんどオリジナリティは求められていない。ある程度ビジネスの枠組みが完成している大企業ならなおさらである。
 企画書の作成などにおいても、中途半端に目新しさを追求するよりも、過去にあったパターンを踏襲し、社内の雰囲気から大きく外れない成果物を出すことの方が重要である。

 クリエイティブな能力が高い人は、机の整理整頓が不得意な人が多いといわれる。それはアイデアが豊富で気が多いからかもしれない。
 だがオリジナリティが一切求められない普通の会社では、業務中に余計なことを考える必要はない。むしろ気まぐれな上司が思いつきで質問した内容にも即答できるように、必要最小限の書類が出しやすい位置に配置してあるのがもっとも望ましいのだ。結果的に机にはモノが少なくなり、整理整頓されることになる。
 
 整理すると、時間管理とは優先順位の判断であり、優先順位の判断は社内ニーズの明確化である。すべては社内ニーズから始まる。これがきちっとできていれば、すべての行動を出世に結びつけることができるのだ。

【参考記事】
出世する人はメシを食うのが早いというのは本当か?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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