なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世は自分ではできない

 

 出世の道は自分で切り開くものとされている。確かにそれは正しい。誰かに頼っていては出世などおぼつかないであろう。だが別の意味で出世は誰かにさせてもらうものである。この点をよく理解しておく必要がある。

仕事の評価をするのは自分ではなく他人
 会社の中では、仕事の結果を誰かが評価し、それをもとに誰かが昇進させるのである。多くは直属の上司だが、それが人事部であったり、役員であったりもする。

 逆に言うと、自分自身の力で仕事を評価したり出世することはできない。つまり会社の中であっても、それはひとつの市場になっているというとである。

 どんなに自分がよい仕事をしたと考えていても、周囲がそれを評価しなければ出世することはできない。これとは反対にテキトーに仕事をしていても、周囲がそれを評価すれば、出世することができるのだ。常に自分を評価してくれる人は誰で、その人に自分はどう映るのかを考えなければならない。

 会社組織がやっかいなのは、自分を評価する人とサービスを提供する先が異なっていることである。例えばフリーランスで仕事をしている人であれば、サービスを提供する相手は顧客であり、対価を支払ってくれる人でもある。この仕組みは非常にシンプルで分かりやすい。相手(顧客)の満足度を高めることができれば、お金という形で自分に返ってくる。

 だが会社の場合はサービスを提供したりモノを販売する相手と、自分を評価してくれる相手は別々である。しかも困ったことに、両者の利害は対立することもあり、顧客満足度を上げようとすると、社内での評価が下がるという、とんでもないことが起こったりする。

顧客対応よりも社内対応を優先すべき? 
 商社に勤務するIさんは、自分が扱う商品に欠品が発生し顧客に大きな迷惑をかけたことがあった。Iさんはその事実を知るや否や、顧客企業を訪問し、状況を説明するとともに、顧客の被害が最小限になるよう手を打った。おかげで、顧客企業の担当者は非常に満足し、何とか事態を切り抜けることができた。

 だが会社に戻ったIさんを待ち受けていたのは、課長の冷たい一言であった。

 「何でお客さんのところに行ってしまったんだ」
 「僕が役員に説明できなかったじゃないか」

 Iさんは、優先順位としてまず何よりも顧客を第一にするものだと考えていた。社内での説明は、一段落ついてからでよいと考えていたのである。だが課長は違った。顧客のことよりも、まず社内で説明し、根回しをしておき、後でいろいろと批判されないようにすべきだというのだ。

 本来ならIさんの行動は正しい。顧客あっての会社である。だがサラリーマン社会の現実はそうではないことも多い。
  Iさんの会社は、社内の説明を優先する社風なのだ。それが長期的には会社にとってマイナスであったとしても、それはIさんが変えられる話ではない。

ゲームのルールに異議を唱えてはならない
 会社で出世することに対してネガティブなイメージを持つ人が少なくない背景には、こういった事情があると考えられる。会社のためにならないことが、往々にして出世に役立ったりするのである。
 だがこれも、会社という狭い範囲ではあるが、その中で行われるゲームのルールなのである。会社の中で生きていこうと思うのであれば、どんなに無意味と思っても、ルールに従わなければならない。

 これは会社内でのあらゆる行動に当てはまることである。自分では成果を出したと思っていても、社内のルールでは成果になっていないことがあり得るのだ。
 会社で出世するためには、まずそのルールが何かを知る作業が必要となる。ルールが分かって初めてゲームに参加する資格が出てくる。

 出世は自分ではできないというのはそういう意味である。

【参考記事】
お客さんを第一に考える人は出世できない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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