なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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誰が出世する人を決めているのか?

 

 前回のコラムでは、出世する人をどのように決めるのかというルールは会社の種類によって違うという話を書いた。今回は会社の中で、具体的に誰が出世する人を決めているのかという話である。

 出世とひとくちにいっても、ヒラ社員から主任や係長になるのと、部長から役員になるのでは、選抜のメカニズムも違うのは当たり前だ。ヒラ社員クラスからの出世と部長クラスからの出世を分けて考えてみたい。

若い社員の昇進は結構テキトーだ
 まずは若い世代の社員の出世だが、規模が小さい会社では、評価や人事については、直属の上司が大きな権限を持っていることが多い。直属の上司にどう評価されているのかという点が大きく昇進に影響する。

 一方、規模の大きい会社では、若い世代の社員までは機械的に人事を決めているところも多い。もちろん直属の上司が書く評価レポートも参考にはされるが、これが絶対視されることは少ない。
 
 特に役所のような組織になると、年功序列が絶対的なルールになる。このため、どの部署においても上司と部下の年齢差がほぼ同じになるよう、パズルのような組み合わせを緻密に構築して機械的に人事を決めている。銀行も同じような感じだ。人事部にほとんどの情報が集中して、その中で異動を決めてしまうところが多い。

 役所や銀行ほどではないにせよ、多くの会社において、若い人の人事は同じようなものだ。ある意味でテキトーに人事が決まっている。なので、自分が思っていた部署とは違うところに配属されたりしても、あまり深刻に考えない方がよい。

 もっとも外資系になると話は変わってくる。外資系の場合は、人事部がほとんどの人事を決めるというところは極めて少ない。採用から昇進まですべて直属の上司に権限があるというところが多いのだ。ヘタをすると部門間の異動すらないところもある。そうなると、昇進できなければ、辞めるしかなくなってしまう。

外資系の場合には即アウトの禁句が!
 それに社風も日本の会社とは大きく異なっている。外国の会社はオープンで気さくなイメージがあるが、実際にはその間逆であることも多い。

 日本では部下が会社の方針に不満を持って上司に意見を言う光景はよく見られる。最後は上司が「お前の言うことは分かった。俺も不満なんだが、もう少しがんばろう」などといって飲みに行ったりする。
 だが外資系の会社では、この行動は即クビになるほど危険な行為となりかねない。外資系のIT系企業に勤務するU氏は言う。

 「外資系の会社では会社の方針や上司の支持は絶対です」
 「これに対して意見を言うというのは、会社に宣戦布告したも同然とみなされます」

 文化が異なると、会社のルールもまったく違うものになってしまうようだ。

 20代のうちは機械的に決まっていた人事も、ある程度責任ある立場になる30代になると、昇進のスピードや部署に違いが現れてくる。出世する人と出世しない人が徐々に明確になってくるのだ。
30代から出世のルールは変わる
 30代の出世のルールは機械的ではなくなる。

 基本的には直属の上司が大きな権限を持っているが、その上の部長クラスや他の部署の課長クラスの人の意見が反映されるようになってくる。

 こういった情報交換を正式な会議で行っている会社もあるが、課長や部長どうしの雑談の中で情報交換を行い、これが会議の代わりを果たしているというところもある。
 
 仕事が出来て、ある程度人望もある人は、他の部署でもよく知られるようになってくる。他の部署から「あの人は誰?」といわれる状況になっていると、かなり不利な状況になる。
 昇進のスピードに差が付き始める30代だが、まだ致命的な差にはならない。40代の人事でその後の会社人生を大きく左右することになる。

40代以降の人事はトップマター
 40代以降の人事は、役員も含めたかなり上の人たちがカギを握るようになってくる。

 もちろん直属の上司の影響は大きいのだが、役員や社長なども関与してくることも多くなってくる。

 会社によっては、社長と専務の二人がほどんどの人事を決めるキーマンになっているところもある。他の役員や部長は社長と専務の意向をうまく推察しながら、具体的な人事を決めていく。

 この世代になると、昇進するかしないかは決定的なものになる。ここで昇進の目がないと、残念ながらその会社ではそれ以上出世することは難しい。

 管理職になると突然仕事がうまくできなくなる人がいるが、その人は、世代によって出世のルールが大きく異なることを理解していないのだ。若い人はまだ先のことかもしれないが、世代ごとのルールの違いは今から知っておいて損はない。

【関連サイト】
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