なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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趣味は出世の妨げになるか?

 

 一般に趣味を持つことは良いことだとされている。だが趣味が高じて仕事がおろそかになることは十分に考えられるし、一方で、趣味のひとつもなければ薄っぺらい人間と思われ、出世の妨げになるようにも思える。今回テーマは趣味の持ち方と出世との関係についてである。

仕事が趣味な人々
 仕事が趣味という人は案外多い。IT企業に勤務するWさんは、常々「仕事が趣味」と公言している。Wさんの理屈は明快である。

 「1日のうち仕事に関連した時間は半分近くを占めます」
 「しかも夜は寝ています」
 「起きている時間のほとんどは仕事なのです」
 「仕事がつまらないのでは人生の意味がありません」

 確かにWさんの主張には一理ある。なんだかんだ言っても1日のうちで仕事に占める時間は長い。イヤイヤ取り組んでいたのでは、能率も上がらない。いっそのことそれを趣味にしてしまおうということである。

 著名なビジネスマンでも仕事が趣味という人は多い。

 日銀の白川総裁の趣味は「金融政策」といわれている。寝ても覚めても金融政策のことばかり考えているというのだから、仕事は楽しくてしょうがないだろう。グリーの田中社長も「仕事と趣味は区別しない」といっている。

仕事を好きになるか、好きなことを仕事にするか
 だが両者には大きな違いがある。白川総裁は純粋なサラリーマンだが、田中社長は自分で会社を創業した起業家である。
 起業家は高いリスクを負ったり、精神的肉体的に極めてハードな仕事をこなさなければならないが、自分の好きなことを事業にできるという特権がある。
  もちろん好きなことが何でも事業になるほど世の中は甘くないが、少なくとも自主的に仕事の内容を選ぶことができる。田中社長も好きなことを仕事にしているという趣旨の発言をしている。

 一方の白川総裁は、日銀を自分で作ったわけではないので、日銀に入行してから、日銀の仕事を知り、好きになったのである。

 いくら好きになったとはいえ、仕事では嫌なことも多いはずだ。自分で創業した事業でもないのに、そんなに簡単に仕事を趣味にできるものだろうか?

 サラリーマンが仕事を趣味にするためには、二つに一つしかない。自分が入った会社の仕事がたまたま自分の感性に合致するという偶然に期待するか、自分自身の好き嫌いを会社の仕事に合わせるかのどちらかである。

 白川氏に直接聞いたわけではないので想像するしかないのだが、白川氏はたぶん後者である。というよりも、白川総裁のような、いわゆる高学歴の勉強エリート君たちは、与えられた課題を自己目的化し、嬉々としてこなす能力に長けている。なぜこれをしなければならないのか?といった、そもそも論的な疑問はあまり持たないのである。そうであればこそ、見ようによっては何の意味もない受験勉強に全力で取り組むことができるのである。

相手に合わせて自分を変える能力はサラリーマンにとって重要
 このような、相手に合わせて自分を変えられる能力を持つことは、組織で働くサラリーマンにとって極めて重要である。

 サラリーマンは仕事の内容や上司を選択することができない。ソリの合わない上司の下に配属されてしまった場合には、自分が変わらない限りは、問題を解決することができないのである。

 ここで上司とのソリが合わないまま、いい結果を出せないと、それは出世にとってマイナス要因となる。またその上司からの心象が悪いままでは、社内に敵を作ってしまうことにもなりかねない。

 つまり、出世しやすい人は、もともと仕事が趣味になるような精神構造を持っており、特定の趣味にはあまり深入りしないようになっているのだ。結果として、世の中でいうところの趣味はほどほどにということになり、世間話に苦労しない程度の軽い趣味を嗜むということになる(結局これも仕事のため)。

 趣味にのめり込むことが出世にマイナスになるのかは分からないが、出世体質の人は、仕事を趣味にする傾向が強く、結果的に他の趣味に深入りしないということだけは確かなようである。

【参考記事】
無意味な事務手続きを甘く見るな
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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