なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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企業で学歴が重視されるわけ

 

 日本の会社では学歴を重視する風潮が強い。社歴が古い大企業などではその傾向が顕著だ。

 一方で学歴偏重を是正しようという動きもあり、ベンチャー系の企業や外資系企業では学歴はそれほど重視されていない。今回は学歴と出世に関する話題である。

学歴と仕事の能力には緩い相関
 そもそもの問題として学歴が高い人は本当に仕事ができるのだろうか?学歴と実務遂行能力については、外国ではいろいろな研究が行われており、ある程度状況が分かってきている。
 会社で仕事ができる人にはいくつかの特徴がある。その共通した特徴と学歴との相関を調べれば、仕事の能力と学歴との関係が分かってくるはずである。
 
 このような研究に積み重ねによって、学歴と仕事の能力には緩い相関があることが分かってきている。つまり学力が高い人には、仕事ができる人が比較的多いということである。だがあくまで比較的多いだけの話であって、学力が高くても仕事がまるでダメという人も一定数存在することになるし、学力が低くても仕事の遂行能力が高い人も存在しているわけだ。

 とりあえずこの結果を真実と仮定しよう。これを企業の側がどう受け止め、どのように人材を評価するのかが問題である。

メンドーなので学歴の高い人を採ってしまえ
 ひとつの考え方は、学力の高い人をとりあえず採用してしまおうというものである。学力と仕事の能力に緩い相関があるのであれば、学力が高い人を100人採用すれば、低い人を100人採用するよりも、仕事ができる人の数は多くなると割り切るのである。

 仕事の能力は多岐にわたるため、これを適切に評価することは難しく手間もかかる。日本の企業は典型的なサラリーマンタイプの社員が多いので、ホンネでは皆ラクしたいと思っている。
 そのような環境では、学力だけで評価する方向に流れやすい。何せ学力の評価は単純で簡単である。とりあえず学力で選んで、ダメなやつがいたらババを引いたものとして諦めるはある意味で合理的といえる。実際日本企業の採用についてはこのような考え方に基づいているところが多い。

 だが実際に採用された組織で仕事をしてからも学歴が重視されるのはどういうわけだろうか?現に日々仕事をしているわけだから、仕事の能力だけで評価すればよいようなものだが、なかなかそうはならない。

学歴社会の背景には競争したくないという心理が
 その背景にはあまり競争をしたくないという心理が働いていると思われる。

 仕事の能力で昇進を決めていくと、昇進できなかった人には「言い訳」が存在しなくなる。仕事ができなかったのだから、昇進できなくて当然である。会社に上司は何人も要らないので、そのような人物はリストラされていく運命にある。

 だが昇進を学歴で決めたらどうだろうか?学歴が悪くて昇進できなかった人は、仕事ができなかったので昇進できなかったわけではない、という言い訳が成立する。そうなると給料を一方的に下げられたり、リストラされるのは不当だということを主張できる。

 逆に学歴で昇進した幹部は、単に学歴がいいだけの人なので、リーダーとしての正当性に欠ける。このため下の人に対して強く出ることができない。リストラを勧告するなどもってのほかだ。

 学歴のいい人が、悪い人よりも昇進が早くちょっとだけいい思いができる、という不公平を受け入れさえすれば、全員の雇用と給料が守られて皆ハッピーである。仕事で評価をしてしまうと、厳しい競争社会になり、脱落者が続出する。それよりは皆でラクした方がいい。年功序列と学歴主義にはこのような心理的背景があるのだ。

 だがこれは右肩上がりで経済が成長し、余剰人員を抱える続けることができるという特別な環境がなければ成立しない。それが可能であった高度成長期は異常な時代だったのだ。これからもそのような環境を維持できるのは、官庁や規制産業など一部の業界だけになってくるだろう。

 だが精神的には多くの日本人がこの環境を持続させたがっている。学歴主義を批判している人も、実は学歴主義の隠れた支持者だったりするのだ。学歴社会にはこのような複雑な背景がある。本当の意味で学歴主義を良くないと思っている人にとって、敵はすぐ近くに存在しているのである。

【参考記事】
体育会系は出世しやすいが・・・
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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