なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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理系は出世できるのか?

 

 日本には「理系」「文系」という区分がある。国際的には奇妙な区分なのだが、日本では厳然と理系文系が分かれている。出世にはどちらが有利なのだろうか?

理系の人は数字に弱い
 メーカーなど技術系の会社の場合には、技術畑の人が社長になりやすいというところもあり、そのような会社では理系の人の方が有利かもしれない。
 だが多くの会社では、理系の人よりも文系の人を重視する傾向が強かった。

 ではなぜ理系よりも文系の人の方が出世に有利なのだろうか?
 それは文系の人が「数字」に強く、理系の人が「数字」に弱いからである。
 会社は商売をしており、究極の活動目的はお金儲けだ。お金は数字で端的に表されるものであり、数字に強い人が出世しやすいのはある意味で当たり前である。
 ところで、文系が数字に強く、理系が数字に弱いと聞くと意外に思う人もいるかもしれないが、これは本当だ。

 筆者もいわゆる理系なので自身の体験からよく分かるのだが、実は理系の人たちは「数字」を扱った経験がほとんどない。理系の人が取り組むのは「数式」なのだ。
 小中学校の算数では数字ばかりが出てくるが、高等数学になってくるとほとんどが数式の世界である。数字を扱う場合でも累乗を使ってケタを表したりとかなり抽象的だ。

数字の世界では科学的にヘンなことも
 会社に入っても、技術の部署は同じような雰囲気だが、営業やマーケティングはダイレクトに数字が飛び交う世界である。しかも数字をスラスラと暗記できることがかなり重要視される。このような環境には理系の人は弱いのだ。

 もちろん文系の数字好きにもいろいろと弊害がある。
 
 例えばサイエンスの常識的感覚でいくと、誤差に関する小数点以下のケタ数が一度決まってしまえば、それ以下のケタ数は基本的に無視しなければならない。もっとわかりやすい例をあげると、測定誤差が小数点以下2ケタの数字を掛け合わせる場合、3.12×2.16はそのまま計算すれば6.7392になるが、測定誤差が小数点以下2ケタなので、計算結果は6.74としなければならない。

 会社の数字にあてはめれば、売上予想の金額について誤差を小数点以下1ケタと決めたなら、そこから計算されて得られた数字(例えば経常利益率やフリー・キャッシュフローなど)については、小数点以下2ケタを超える部分は数学的に意味がないわけだ。ところが、こういった話は文系の世界では無視されてしまう。筆者も数学的に無意味なケタ数の計算結果を見せられ唖然とした経験がある。

理系が出世できないのではなく理系タイプが出世できない
 数字に弱い人が出世しにくいのはわかったが、では理系の人は本当に皆、数字に弱いのだろうか?また文系でも数字に弱い人は多いのではないだろうか?といろいろな疑問が出てくる。

 ここまで話を展開しておいて、それをひっくり返すようで申し訳ないのだが、本当のところは、理系が出世できないのではなく、世の中で「理系」というレッテルが貼られるタイプの人が出世しにくいのだ。

 ある特定のことに執着したり、夢中になって周囲が見えなくなったり、コミュニケーションがうまく取れなかったりという人の特徴を、象徴的に理系と表現していると思われる(もっともそのようなタイプの人は実際に理系に多いのかもしれないが)。

 最近では、海外に留学する人が増えていることや、大学で学際的な分野を強化する動きが活発になっていることなどから、理系、文系という区分も薄れつつある。
 米国では、大学ではメジャーで工学を専攻し、大学院ではMBAを取得するといった経歴が当たり前である。経営学や経済学でも数学は多用される。「僕は文系なので数学は分かりません」とか逆に「理系なんで経営は分かりません」は通用しない。

 官庁や財閥系企業など、社風の古い会社ではいまだに文系、理系で昇進を明確に区別しているところもある。だがこのような組織は今後少数派になっていくだろう。

【参考記事】
出世する人は最初から決まっている?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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