なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世する人は最初から決まっている?

 

 出世する人は最初から決まっているという説がある。若いときから候補は絞られているが、それが誰なのかは周りに知らされていないだけだという。

 一方で、実際に出世した人の中でも、まさか自分が出世するとは思っていなかったという人もいる。もし出世する人がある程度決まっているなら、本人には直接知らされなくても、何となく分かっていてもよさそうな感じだが、そうではない。

出世パターンは会社の種類によって違っている!
 出世する人がどの段階で決まるのかというのは、その組織によって大きく異なっているようだ。出世のパターンがどうなっているのかは、以下の要件で決まってくる。

 ①会社の規模(大企業か中小企業か)
 ②経営者のタイプ(オーナー経営者かサラリーマン経営者か)
 ③社歴(古い会社か新しい会社か)

 会社の規模が大きいと出世する人もある程度パターン化されていると考えた方がよい。また選抜の方法も、一定の基準にしたがって機械的になされることも多い。それなりに客観的だが、なにせ組織が大きいので、才能があるのに埋もれてしまう人も出てきやすい。

 大企業の場合には、一定の年齢に達するまでは、昇進に差をつけず、横並びにするという方針を採用しているところが多い。ただしこれは、誰が出世するのか決まっていないというわけではない。あとで説明するが、社員に告知していないだけで、実際には最初から出世候補が絞られていることもある。

 これに対して中小企業の場合は、人に依存する傾向が強い。組織が大きくないので、目に留まらず埋もれてしまうリスクは少ないが、恣意的に人事が決められてしまうことも少なくない。

 中小企業は大企業に比べてリソースが少ないので、仕事はキツい。ということになると、仕事ができる人には仕事が集中してしまう。社員の多くは顔見知りなので、なんとなく誰が優秀なのかは皆分かってくる。その意味で、出世候補の人はかなり早い段階から絞られているといってよい。

トヨタの奥田社長はトヨタがオーナー系じゃなければ出世できなかった?
 経営者のタイプは出世のルールを大きく変化させる。その会社がオーナー系企業であれば、最終的に誰が出世するのかはオーナーとその一族次第だ。

 オーナー一族は会社の株式を保有しているので、会社の利益を上げることに熱心だ。「この部長使えないナ」と思われたら最後、一発で飛ばされてしまうこともあるわけだ。

 もっともオーナー一族皆が会社の利益を上げることに熱心なわけではない。特に会社を私物化しているようなオーナーだと、自分達のわがままをどれだけ聞いてくれるかが出世の条件だったりもする。
 いずれにせよ、オーナー企業であっても、会社の規模が大きい場合には、一定年齢までは同一に出世させるという企業は多い。

オーナー系じゃなかったら部長止まりだったかも

 一方、経営者がサラリーマンだとその行動パターンは大きく変わる。もちろん会社の利益が上がることも重要だが、サラリーマンにとってはその椅子が第一である。

 サラリーマン社長がいつも考えているのは「誰が俺を追い落とすのか?」ということだ。自分よりも優秀な人がいると子会社に飛ばしたりしてつぶしてしまう人も多い。サラリーマン経営者の会社で出世するためには、まずその人たちに嫌われないことが絶対条件となる。

 トヨタ自動車は豊田一族の持ち株シェアは極めて低いものの豊田一族の会社なのでオーナー系といってよい。トヨタの元社長で現在は国際協力銀行の総裁である奥田碩氏は、上司に嫌われフィリピンに左遷されていた。

 たまたまフィリピンに立ち寄った豊田章一郎(合併後のトヨタ自動車初代社長)の目に留まり、その後急激に出世することになる。トヨタがサラリーマン経営者ばかりの会社であれば奥田氏は社長になれなかっただろう。

新しい企業は実力本位のところが多い
 アメリカの場合には、社歴が新しくても有名企業というのは多いが、日本の場合は有名企業の多くは社歴が古い。古くからある会社は多くの場合、出世させる人を最初から決めていることが多い。要は学歴である。いい大学を出ていると出世しやすいのはこの手の会社では明白だ。

昔ヤンチャで今優等生のホンダ

 一方新しい会社は、事業の内容も新しいことが多く、実力本位になっていることも多い。

 だが新しい会社も年月を経るごとに古い会社になっていく。例えば自動車メーカーのホンダは、以前はかなりムチャをするイケイケな会社であったが、今では安定第一の保守的な会社になっている。

 出世するためには、自分が属している組織の出世のルールを知ることが大切だ。自分が勤めている会社が①から③のうちどの条件にあてはまるのかを考え、実際どのようなルールで昇進が決まっているのかと照らし合わせてほしい。まずはそこからスタートだ。

 会社なんて関係ない。事業を起こすなり、プログラム開発など個人の才能のみで出世しようという人は、社会の出世ルールは気にする必要はない。起業家や芸術家の世界で事前に誰が出世するのかなど誰にも分かりようがない。

【参考記事】
出世する人はメシを食うのが早いというのは本当か?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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