なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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悪い話は引きずる。良い話はすぐ忘れられる

 

 日本の会社は減点主義だといわれる。学歴などでどのようなタイプを出世させるのかあらかじめ決めてしまい、その中での選抜は、何か失敗した人から順に落としていくというものである。

 最近では成果主義を導入する企業も増えてきているが、表面的には否定しているものの、実際には減点方式を採用しているところも多い。

一度付いたイメージはなかなか払拭できない
 減点方式が採用されている組織で重要なことは、やはり失敗をしないことである。「この人はダメだ」というレッテルを貼られてしまわないよう、気をつける必要がある。

 減点主義の会社では、何か実績を残して挽回するという選択肢が事実上存在しない。だが、誰の目にも明らかな失敗というのもそうそうあるわけではない。そうなると、人事評価の決め手となるのが「イメージ」ということになる。「この人は仕事ができない」というイメージが一度付いてしまうと、これを払拭するのはかなり困難である。

 大手IT企業の顧客サポート部門に勤務するWさんは、以前、顧客と大きなトラブルになった経験がある。いわゆるクレーマーと呼ばれる顧客で、行動が常軌を逸しており、どの人が担当になってもトラブルになってしまうような相手であった。
 Wさんは、顧客に対しては誠心誠意尽くすべきと常に考えていたが、常識の範囲を超えるようなムチャな要求にはきちんと対処すべきとも考えていた。だが運悪く、Wさんはたまたまこの問題人物の担当責任者になってしまい、Wさんのポリシーを持った対応が仇になってしまった。

細かいミスは多いが、大きなマイナスがない人
 相手はWさんの態度がおかしいと大騒ぎし、会社はオロオロするばかりで、結局すべての責任をWさんに押し付けてしまった。Wさんの記録にはトラブルの事実だけが残り、その後、何かとWさんは「トラブルを起こした人」というレッテルを貼られるようになってしまったのである。

 ちなみにWさんは、日頃からクレーム処理に関してはよい結果を出しており、Wさんの力量で大きなトラブルにならずに済んだものも少なくない。だがそのような地道な努力は報告書には残らない。大きなトラブルになったケースだけが、記録に残ってしまう。

 だが同じ部署には、同年代のTさんという社員もいる。Tさんは実は顧客との細かなトラブルが多い。だが幸いにも大事には至っておらず、記録上は何の問題もない人である。
 しかもTさんは、頭の回転が速く、顧客サポートに関するキーワードを並べ立てるのがうまい。他の部署の人の中には、Tさんはこの分野のスペシャリストだと思っている人もいるくらいだ。

事情を知らない人が昇進を決めることもある
 人事異動の季節がやってきて、顧客サポート部門でも新しい人事が発表された。年次が近いWさんとTさんは顧客サポート部門の主任にそろそろ昇格する時期である。

 発表された人事では、主任昇格はTさんだけであった。Wさんはその時はあまり気にしていなかったのだが、別の部署の同僚から人事の噂話を聞きショックを受けた。

 同僚「Wさん残念だったね」
 Wさん「しょうがないよ」
 同僚「でも部長もセコいよな」「トラブルくらいあるよな」
 Wさん「トラブルって?」
 同僚「Wさん、前クレーマーとトラブったろ?」
     「あれを部長が気にしたらしいじゃん」
     「それにTさん口うまいしな」
 Wさん「・・・」

 やっぱりあの時のトラブルが尾を引いていたのである。おそらく部長はその記録をチェックし、他の部署から評判も聞いたのだろう。顧客サポートに詳しく、記録上トラブルのないTさんが昇進するのはある意味で当たり前であった。Wさんの方が現実には実力があるというのは、おそらく現場を知らない人には通用しないことなのだろう。

 もしここで担当課長が強くWさんを押せば状況は変わっていたかもしれない。だが課長が事なかれ主義であった場合には、事情をよく知らない人の意見が強く作用することになる。
 とにかく悪い話はできるだけ作らないようにすること。これが重要である。

【参考記事】
飲みに行かないと出世できない?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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