なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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ルール違反を指摘するのはルール違反

 

 前回は日本社会で生き残るための格言として「何を言っているのかではなく、誰が言っているのか」を紹介した。

  前回に続き今回も格言を紹介したい。それは「ルール違反を指摘するのはルール違反」というものである。これも日本の会社では大変に重要なことなのでよく理解しておいた方がよい。

ルール違反を指摘したQさんだが・・・
 ルールとは、皆が守らなければならない取り決めことを指している。ルールの内容は事前に決められるので、もしそのルールを守らなかったら後でペナルティが課されるのが普通である。

 日本の企業もルールというものが存在しており、一応皆がそれを守ることになっている。だが日本の企業社会には、もう一つの目に見えないルールが存在している。それが「ルール違反を指摘することはルール違反である」というルールだ。

 事務機器の販売会社に勤めるQさんは、隣の課のSさんが営業部内のルールを無視していることに気付いた。

 営業部内では、営業テリトリーを事前に決めており、自分達の課が担当するエリア意外には営業してはいけないことになっている。だがSさんは堂々とQさんの課のエリアで営業活動をしていた。

 Qさんは各課が集まる営業会議でこのことを指摘した。会議の場では、Sさんは既存顧客の紹介だったのでやむを得なかったの一点張りであった。

 その場では、会議を仕切っている営業本部長が「この件は私が預かる」ということになった。

見えないルールを破ってしまった罰
 だがその後何日経っても、この件については知らせがなかった。相変わらずSさんは堂々とエリア内で営業活動を繰り返している。我慢できずにQさんは本部長に掛け合った。

 Qさん「あの件はどうなったのでしょうか?」
 本部長「S君にも事情があったということだし・・」
 Qさん「納得できません」
       「これではそもそもルールを策定する意味がないじゃないですか」
 本部長「まあそうなんだが」

 Qさんは納得できず、何回も本部長に直訴したが状況は変わらなかった。その半年後、人事異動の時期となり、営業の人事が発表された。営業部にはQさんの名前はなかった。

 Qさんは「ルール違反を指摘するのはルール違反」という見えないルールを知らなかったのである。日本では表面上ルールというものあっても実質的には存在していない。唯一明確で厳しいルールがあるとすれば、それは「和を乱してはいけない」というものである。

矛盾の定義は民族によって異なる
 ルールを決める以上、そのルールを破った人にはペナルティを課さなければ意味がない。ペナルティがなければ、ルールを破った人の方が得をしてしまい、ルールが有名無実化するからである。

 同様に、ルール違反を指摘することをルール違反としてしまっては、ルールそのものの存在意義がなくなってしまう。

 だが日本人の多くはこのことに論理的矛盾を感じないらしい。むしろ、ルール違反を指摘することに対するペナルティの意識の方が強烈に作用する。

 これは西洋人にはもちろん、他の東洋人にもあまり見られない日本人独特の思考回路らしい。他から見れば「コイツら頭がおかしいんじゃないの?」ということになるのだろうが、当の日本人はそう思っていないのだから、状況が変わる見込みはない。

 見えないルール、あるいは意味が異なるルールというのはこのほかにもたくさんある。「忌憚のない意見を聞かせて欲しい」というのは「意見など言うな」という意味になる。また「質問は?」と聞かれても下手に質問するのは命取りだ。目上の人への質問、特に回答が難しい質問を投げかけることは、日本では反乱行為とみなされることもある。

 上司から敵対的と見なされることは出世において致命傷である。どんなに納得できないルールであっても、会社の中で出世したいのなら受け入れるしかない。

【参考記事】
お客さんを第一に考える人は出世できない?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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