なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

*

何を言っているのかではなく、誰が言っているのか

 

 日本社会で生き残るための格言にこういうものがある。「何を言っているのかではなく、誰が言っているのかを聞け!」
 話されている内容ではなく、それが誰の口から発せられらたことなのかが重要だという意味である。

矛盾した会話が成立する不思議
 広告代理店に勤めるNさんは、上司である課長のDさんのことが理解できない。ある日の会議でのこと。Nさんがある商品のターゲットについて説明する機会があった。

 Nさん「この商品の購買層は、高齢者、ミドル、若年層の3つに分かれます」
         「今回の広告企画は若年層にターゲットを絞ったものです」
 D課長「この内容で若い人にウケるのかね?」
 Nさん「市場調査もしているので、大丈夫だと思います」
 D課長「本当?」
 
 ここで話を聞いていた部長が口を出した。

 部長「この企画は高齢者やミドルには訴求しなさそうだよね」
     「消去法という考え方でいけばよいのではないかね?」
 D課長「まったくおっしゃる通りです」
        「そのように進めます」

話が矛盾していても出世はできる
 部屋に戻ってNさんは課長から驚くべきことを口にした。

 D課長「ほら。俺のいった通りだろ!」
        「部長がおっしゃったように企画を修正しろ!」
 Nさん「?????」

 Nさんは部長が企画内容はそのままでいいという意味に解釈していた。だが課長は違うようだった。

 結局、企画はそのまま作成したのだが、「部長のおっしゃるように作りました」といって提出したら課長は満足そうであった。

 Nさんが不思議なのは、課長がこれで結構出世しているという点であった。同期の中ではかなり早く課長に昇進している。
 ここで例の格言を思い出して欲しい。日本のムラ社会では、話されている内容はどうでもよいのである。同じ内容でも、部長の口から出されたものは正しく、Nさんの口から出されたものは間違っているのだ。

 D課長は話の中身はともかくとして、常に上司に対しては賛同の意を表明している。このことが重要なのである。

極端な話、会話の中身はどうでもよい
 隣国韓国の社風も日本とよく似ているという。以下は筆者の体験である。

 あるとき韓国のビジネスマンを紹介されたことがある。筆者より年上であった。日本と同じで韓国は年長者がエライ。最初は筆者に対して「教えてやる」という雰囲気で筆者の意見に対しても常に否定的であった。

 だが筆者が書籍なども執筆している人間であることが分かると、途端に態度が変わり「○×先生」と筆者を呼び、筆者が何を言ってもその通りですと答えるようになってしまった。

 これほどまで急に態度を変えてバツが悪くないのかと思ったが本人はまったく気にしていないようであった。
  D課長も同様である。自分の言ったことに矛盾が生じていても、まったく気ににしていない。矛盾しているのは分かっているが、上に従わなければならないので、苦渋の決断でそうしているというわけではないのだ。そもそも論理の矛盾自体に矛盾を感じていないらしい。

 これほどまでに、日本や韓国では話の内容は問題にならないのである。逆に考えれば、話の内容について言及することは大変に危険であることがお分かりいただけるであろう。

 上司や取引先の話に矛盾に対して思わず怪訝そうな顔をしてしまった経験はないだろうか?これはあなたにとって何のメリットももたらさない。

 矛盾している課長に対して、何も言わず「おっしゃるように作りました」と対応したNさんは、とりあえず合格ラインである。

【参考記事】
怒鳴ってもよい職場とダメな職場
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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