なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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仕事への情熱は人によって違う

 

 会社内での人間関係や取引先とのトラブルなど仕事には精神的ストレスが付き物である。
 だが同じような環境であっても人によってその受け止め方は様々である。また仕事に対する情熱や義務感も、実は人によって大きく異なっているのだ。
 これを一律に同じとして処理すると様々な行き違いが生じる。特に部下を持つようになってからはこの影響は大きなものになる。

自分にとって理想の上司は、他人にとって理想ではなかった
 製薬会社に勤めるLさんは今年の春に課長に昇進した。Lさんには管理職なったら実践しようと思っていたことがあった。それは、自分が部下の頃に「こういう上司がいたらいいのに」と思っていたような行動を取るということである。

 Lさんは仕事熱心で、会社や上司に尽くそうという意識も強かった。そんなLさんが上司に対して不満を持っていたのは、上司が事なかれ主義で決断をしないことに対してであった。

 あるとき納品した薬に不備が発見され、顧客からすさまじいクレームが寄せられたことがあった。

 先方は不備があったことそのものに怒っているというのもあるが、これをきっかけに次の取引きをいい条件に持っていこうという意図もあった。担当者であったLさんは対策に奔走した。

 Lさんは交渉窓口の担当者として、あらゆる苦労を背負う覚悟も出来ていたし、必要なら土下座でも何でもする勢いであった。

 ただしLさんはまだヒラ社員である。次の取引条件をどこまで譲歩していよいのかを決める権限はない。この部分さえ、上から示してもらえば、その範囲内でもっともよい条件で交渉をまとめるつもりであった。だがLさんの上司はこのもっとも大事な決断の部分を回避していた。

決めたくないし、責任も取りたくない上司
 Lさん「私はヒラなので、数字を決める権限がありません」
    「とにかく最低ラインの数字さえ決めていただければ僕が何とかします」
 上司「うーん。数字といってもどこまで譲歩していいかは状況によって変わるしねえ」
 Lさん「私が決めてしまっていいのですか?」
 上司「数字は会社としての決め事だからそういうわけにはいかないよ」
 Lさん「ではどうすればいいのですか?」
 上司「とにかくうまくまとめてきて」
 Lさん「うまくって私の判断でいいのですか?」
 上司「だからそうではなくて・・・」

 Lさんの上司は要するに、自分では数字を決めたくないので、Lさんに決めてきて欲しいが、その数値は会社として問題のないところにして欲しいということだ。だがいくらなら問題がないのかは誰にも分からない。あとで批判されないようにしたいということなのだろう。

 Lさんは「この部分を決断し、さらに上の人に掛け合うのが上司の仕事だろ!」と常々思っていた。Lさんが上司になったら「責任は俺が取るから、この範囲で全力を挙げて来い!」と部下に指示できる上司になりたいと考えていたのである。

課長に昇進し、理想を実現しようとしたが・・
 とうとうLさんは課長に昇進し、自分が理想としていた上司として振る舞おうと思った矢先に、Lさんは出鼻をくじかれてしまった。Lさんの想像通りには部下が動かなかったのである。

 Lさんの部下にとっては、相手と交渉してくることそのものがプレッシャーだったのだ。メッセンジャーボーイのように言われたことをオウム返しに相手に伝えることの方がずっと気楽でよいという考えだったのである。部下は結局何も決めずに帰ってきて、どうしたらいいでしょうか?と聞くばかりであった。

 大事な部分は上司が責任を持って決めて、あとは思い切ってまかせれば、部下はその範囲で全力を挙げて取り組むはずだ、というのは仕事熱心なLさんが抱いていた幻想にしかすぎなかったのである。

 Lさんは自分では気が付かいていなかったのだが、考え方の基本が「上司」ではなく「部下」であった。自分は仕事ができるので、仕事ができない人の感覚や感情にはまるで興味がなかったのである。だが部下には仕事ができない人も含めていろいろな人がおり、それらの人をチームとしてまとめなければならない。

 Lさんはその後、指示の仕方を大幅に変えた。より具体的に、どのような言い回しをするのかまで細かく指示するようにした。想定した返答が先方からない場合には、一旦持ち帰らせることも徹底した。
 部下がある程度、自力で判断できるようになるまでは1年以上かかるかもしれない。Lさんはようやく人を育てる大変さを知ったのである。

【参考記事】
お客さんを第一に考える人は出世できない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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