なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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話がダラダラと長い人は要注意

 

 話が長い人をよく見かける。話が長くなる理由にはいくつかあるのだが、いずれの理由にしても出世にはマイナスとなる。今回は話し方についての話題である。

話がダラダラ長いのは自信がない証拠
 話が長い人はだいたい以下の2つのパターンに分類することができる。

 ①最初からダラダタと話す人
 ②自説のオンパレードな人

 最初からダラダラ話す人は、自分の考えをまとめることができない人である。自分の考えをまとめられない理由は、能力的なものが背景にある場合もあるが、多くは責任を回避したいという心理が原因になっている。

 話を要約してまとめてしまうと、事実、推定、意見の3つを明確に分けることになってしまう。必然的に自分の意思を明確に表現してしまうことになる。本能的にこれを避けているのである。

 部品メーカーに勤めるFさんは、いつも最初からダラダラと話をするので、上司に注意されている。
 あるとき、上司が「これからは基本的に簡潔にまとめて言うように」とFさんに指示した。Fさんは「簡潔に申し上げますと」と前置きをするようになったが、やはりその後は「○月に○○社から連絡があり・・・・○×しまして・・」といつもの説明が始まってしまった。

テクニックでは改善できない
 Fさんのような人には共通の特徴がある。判断が難しいことがらについて意見を求められると、意見ではなく状況を説明してしまうのだ。

 たとえば「この件についてはどう思う?」と聞かれると「判断するのが非常に難しい局面です」などと自分が置かれている状況を説明してしまう。意見を求められているのであって、状況を教えて欲しいと言われているわけではない。

 Fさんには責任ある発言を回避したいという深層心理が働いているため、話し方についてテクニカルな対策を施してもあまり意味がない。やはり肝心な部分になってしまうと、元にもどってしまう可能性が高いのだ。

 日本の企業社会では、これまで自分の意見を言うことは危険な行為であった。だが企業のグローバル化が進み、成果主義的な評価方法を取り入れる会社が増えてきたことで、必要な場面では意見を言う能力が必要になってきている。Fさんはテクニックではなく、メンタルな部分で改善しないとこれからも苦労するだろう。

頭の中がキーワードで構成されている
 逆に自説オンパレードな人は自信過剰気味である。もちろんその自信は根拠がないものであることがほとんどなのだが、本人はいたってその気だ。

 このタイプの人は基本的に人の話を聞かず、質問にはちゃんと答えない。しかも聞いていないことについて延々と見解を喋ったりする。

 証券会社で営業の仕事をしているKさんは典型的な自説オンパレード人間である。顧客の前でも自説を披露して悦に入っている。さらにKさんがやっかいなのは、論理ではなくキーワードで頭の中が構成されていることだ。

 自分の琴線に触れるキーワードがあった場合には肯定的に解釈し、ネガティブなキーワードに遭遇すると否定的に解釈する。自分の想定と違う論理を説明されると、たいがい聞き流してしまう。
 下手をすると、相手とは見解がまったく違うのに、キーワードだけに反応して「そうですね」などと相槌を打っていることさえある。

誰にでもその危険性はある
 両極端な例を出したが、この2つのケースは実はあながち極端というわけでもないのだ。
 Fさんのような責任回避心理や自説オンパレードのKさんの要素は実は誰でも持っている。それが極端に表面化していないだけの話だ。

 特に上司になって部下を持つ立場になると、部下に対してはある程度自由に振る舞えるようになる。そうなると、責任回避行動や自説オンパレードがもたげてくるのである。

 何が指示なのか分からないダラダラとした話を聞かされたり、上司の自説オンパレードを聞かされた部下はたまったものではない。というよりも、それでは部下に的確に指示を与えられるわけがない。部下をコマとして使い切れなければ管理職はオシマイである。

 話が長めの人は要注意だ。

【参考記事】
出世できない人はなぜかタイミングも悪い
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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