なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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無意味な事務手続きを甘く見るな

 

 会社の組織は膨大な実務手続きの集合体で出来ている。組織が大きくなってくると、事務手続が全体の中で大きなウェイトを占めてくるようになる。
 そうなると、意味のない事務手続きでも上手にこなすことが、仕事ができること、という雰囲気が生まれてくる。バカげた話だが事実だ。バカバカしいからといってこれを甘く見ると、出世に大きなマイナスとなりかねない。

摩訶不思議、意味不明な規則
 金融機関に勤めるTさんは、新規の口座開設を担当している。近年マネーロンダリングや振り込め詐欺の問題があるので、会社では新規の口座を開設する場合には審査を厳しくするように指導している。

 会社が定めた基準では、会社の実態が証明できる書類を添付しないと、口座開設を認めてはいけないことになった。

 会社の存在を証明する書類は登記簿謄本が一般的である。だがそれだけではダメだという。では何の書類があればよいのかという肝心なことはどこにも書いていない。
 そんなことはお構いなしに業務は進んでいくが、誰も疑問に思わない。Tさんのところにも新規開設を要望する客が現れた。

 顧客「口座を開設したいのですが」
 Tさん「会社の存在を証明できる書類を添付してください」
 顧客「登記簿謄本を提出してますけど」
 Tさん「審査が厳しくなりまして、それ以外の書類も何か提出してください」
 顧客「何かって何を出せばいいの?」

 Tさんは困り果ててしまった。顧客を待たせて上司に聞くと上司は面倒くさそうに「事務所に賃貸契約とかは?」という。顧客にそのまま伝えた。

 Tさん「事務所の賃貸契約を提出してください」
 顧客「今、会社を作ったばかりなんですよ」
 「だから口座の開設を依頼しているんです」
 「銀行口座がないのに不動産が借りられるワケないでしょ?」

手続きの意味を考えはいけない
 それはそうだ。口座がなければ不動産など借りられるわけがない。
 新規の口座開設の顧客に不動産の賃貸契約書を提出させるというのは根本的に間違っている。Tさんは再度上司に掛け合った。上司はさらに嫌な顔をして「電話料金の請求書のコピーでも提出させろ」といってきた。
 だが電話料金の請求書は、どこにでも送付することができる。その会社が実際にそこに存在している証明にはならない。Tさんは恐る恐る顧客に電話料金の請求書のことを説明した。案の定顧客からは反論が帰ってきた。

 顧客「電話を引いてからじゃないと口座は作れないの?」
 「口座引き落としではなく、コンビニで払って、口座ができたら引き落としに変更しろってこと?」
 Tさん「はい。そういうことになってしまいます・・・」
 顧客「そもそも請求書が何の証明になるの?登記簿謄本を出してるじゃない!」
 「おたくは何を知りたいわけ?」
 Tさん「・・・・・」
 顧客「要するに新規の口座開設は認めないってことになるけど違うの?」
 Tさん「決してそういうことではなく・・」

意味のない手続きはムラ社会に対する踏み絵
 Tさんが周囲の人に話を聞くとさらに驚いた。不動産の賃貸契約がない顧客は平気で追い返しているという。せっかく新しく取引きしようと来てくれた客をわざわざ追い返しているのだ。

 こんなことをやっていては、新規の顧客開拓などできるわけがない。
 せっかくその後Tさんは会議でこの件を話題に出した。案の定、誰もなぜ追加の書類が必要なのか理由を説明できない。「そういう決まりなんだよ」ということらしい。

 なぜその手続きがあるのか考えてはいけなかったのだ。追加書類が必要と会社から言われたら顧客に追加の書類を添付させるだけ。書類がないなら受理しない。それだけのことであった。

 それが会社の経営にどう影響するのかなど知ったことではない。Tさんは「和を乱した」ということで支店内で要注意人物になってしまった。

 非常にばかげた話だが、そのような出来事は日本の会社ではゴマンとある。どんなに意味がなくても、社内の手続きに異議を唱えるのは大変危険な行為なのである。
 逆に考えれば意味のない社内手続きは、会社というムラ社会に対する踏み絵みたいなものだ。出世しようと思うなら割り切って、何も考えず従うほかない。どうしても納得できないなら、自分で会社を起こすしかないだろう。

【参考記事】
怒鳴ってもよい職場とダメな職場
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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