なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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数字に強い人は出世しやすい

 

 世の中には数字に強い人そうでない人がいる。だが出世するためには数字に強いことが重要な役割を果たす。特に管理職以上の役職になるとその傾向が顕著になってくる。英語と同様、数字には強い方が絶対によい。

ある技術系社長が直面した課題とは?
 ある上場企業の社長をしていたG氏の話である。技術畑出身であったG氏は、自分では想像していなかったが、社長から次期社長に指名された。

 社長とその他の役員では、新聞記者やアナリストなど、周辺の対応がまったく異なる。社長就任に就任してからは連日のように取材の依頼やアナリスト向けミーティングなどの予定が入る。

 このような席では、売上げや利益の目標はもちろんのこと、キャッシュフローの状況や今後のファイナンス戦略など、数字に関する質問が矢継ぎ早に社長に向けられる。技術出身で、社長になることをあまり意識していなかったG氏は当初相当なストレスになったという。

 「ここだけの話だけど、私は技術系だったから、財務には弱かったんです」
 「最初のうちは、キャッシュ・フローとかDCFとか言われてもまったく分からなかったんですよ」

 もちろんG氏はすぐに財務の勉強を開始して、半年後には専門用語を駆使してアナリストに説明するまでになっていた。だが、G氏はもっと早いうちから数字に対する勉強をしておくべきだったと後悔したという。

役職が上がるほど数字に強いことが有利に
 アナリストや投資銀行マンを前に、ファイナンスについて議論するような機会は、経営トップや財務責任者くらいの立場にならないとやってこないかもしれない。

 だが、中間管理職クラスからは、予算の管理など財務的要素が強い仕事の割合が高くなってくる。中間管理職を補佐する役割の社員であれば、中間管理職に代わってそのような資料を作成する機会も出てくるだろう。

 大して仕事ができるわけでもないのに、コンサルタント出身や金融マン出身の人が、経営の要職に就いたりするケースが多いのは、彼らが数字を駆使する能力に長けているからである。数字に対するトレーニングはしておくに越したことはないのだ。

 数字といってもすぐに簿記や財務の教科書を出してきて勉強する必要はない。下手に簿記などを勉強すると、キーワードだけを覚えてしまって本質的なことが身に付かないこともある。
 まずは数字そのものになれることから始めるとよい。

 手始めはすべて数字で表現するクセをつけることである。ここに急成長しているある企業があるとする。この会社がどれだけ成長しているのかを説明するのに「すごい伸びている会社です」と表現しているようでは数字と上手に付き合うことはできない。

数字を扱うにはコツがある
 数字を扱うにあたって大切なのは、率と絶対値である。

 その企業について「売上げが毎年20%ずつ伸びています」と説明すれば、実際にどの程度の成長なのか具体的に分かる。同じ急成長といっても、20%の伸びと80%の伸びでは状況はぜんぜん違う。抽象表現を使うと受け取り手の解釈にゆだねられてしまうため誤解が生じやすい。その点数字はウソをつかない。

 急成長しているのはわかったが、売上げの絶対値が分からないと市場へのインパクトは想像することができない。売上げ1億円の会社が20%伸びたところでたかが1億2000万円だ。だが15兆円を売るトヨタのような会社が20%すると、伸びた分だけで3兆円である。これはとんでもないインパクトだ。
 この企業を例にとれば「売上げが毎年20%ずつ伸びていて、来期の売上予想は1500億円の見込み」と説明できれば数字脳は完璧だ。
 
 数字を扱うことに慣れてきたら、徐々に財務について勉強していけばよい(ただし資格マニア、勉強マニアにならないように留意)。数字に慣れてくると、ある企業の財務諸表を見ただけで、その会社のお金や業務の流れが頭の中にイメージできるようになってくる。

 ここまでくれば、会社の戦略であろうと何であろうときれいに数字を使って説明することができるはずだ。

【参考記事】
英語はできた方がよいに決まっている
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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