なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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ベンチャー企業で出世する人

 

 ベンチャー企業で出世する人は、大企業で出世する人とかなりタイプが異なっている。

 ベンチャー企業に勤めている人やベンチャー企業の転職、就職しようという人は、ベンチャー企業なりの特質をよく理解しておいた方が出世には断然有利だ。

大企業は現状を維持することが極めて大事
 大企業の場合には、稼ぐ仕組みがすでに完成している。大企業に勤める社員の役割は、その仕組みをきちんと回すことと、それをブラッシュアップしてより多く稼げる仕組みを作ることになる。

 したがって大企業では、まず現状を維持することが重要となる。何かトラブルがあってせっかく稼げている現状のビジネスモデルがダメになることを何より嫌うので、手続き面が非常に重要となる。書類の書き方や各方面への根回しなどが重要なのはそのためである。

 新しく事業を開拓する場合でもそれは同様である。新規事業が既存事業の邪魔をしたり、マイナスの影響を与えるようではそもそも新規事業を行う意味がない。せっかく現状の事業で稼げているのだから、わざわざぶち壊すのは愚の骨頂というわけだ。
 このため、新規事業といえども、まずは現行ビジネスの延長線上でモノを考えるということになる。突飛なアイデアはむしろ迷惑な存在である。

ベンチャー企業は失うものがない代わりに何もしないと即倒産になる
 これに対してベンチャー企業はまったく発想が逆になる。現状が何もない状態なので、何もしなければお金が尽きて倒産してしまう。とにかく何でもいいから新しい事業を軌道に乗せなければならない。

 手続きや周辺への影響などは後から考えればよいテーマであって、まずはやってみるという姿勢が必要である。

 実際ベンチャービジネスの場合には、事業計画通りに事が進むケースは1割もない。世界的に有名になった企業も含めて、当初のビジネスモデルとはまったく違った姿になっているのが当たり前だ。

 新しい事業やプロジェクトでは、20くらいを試して1つか2つがやっとモノになるといったところである。とにかくスピード感が求められる。

 またベンチャー企業の特徴としてリソースが基本的に足りないという点があげられる。何でも自分でやらなければならない。

 狭い範囲での役割分担など意味がなく、新入社員でも下手をすると事業責任者となる。今日Webサイトの担当者に任命されたら、Webサイトの構築、デザイン、運用、利用者行動分析、広告マネジメント、リアルとのタイアップなど全部自分の仕事である。よく分かりませんは通用しない。

社長に無断でものごとを進めるくらいでちょうどいい
 上記のようにベンチャー企業では、スピード感を持って何でも自分で積極的にこなす人が向いているわけだが、そこでの出世を考える場合には、さらに重要なポイントがある。それは経営的なマインドである。

 ベンチャー企業のほとんどはその企業を創業したオーナー社長がトップに立っている。このタイプの社長は基本的に根っからの起業家であり、頭の中は24時間365日ビジネスのことばかり、しかもどのようにして稼ぐかということで占められている。また実際そのくらい追い込まれていないとベンチャービジネスなど成立しない。

 このような起業家にとってもっともありがたい部下は、自分の代わりに動いてくれる人である。とにかく起業家は自分の分身が10人いれば、ということを常に切実に思っている人種である。

 儲けの仕組みを考え、考えたそばから次々実践して、うまくいきそうなモノが見つかれば、とにかく前に進めていく。

 指示されてもいないのに、勝手にビジネスモデルを考え、勝手に準備したあげく「断りもなく勝手に営業してました。とりあえず上手くいきそうなので、この事業を認めてください」というようなノリの社員であればほぼ必ず好かれるはずだ。

すさまじい社内抗争に耐えるタフさが必要
 指示待ち型はもちろんのこと、上からの指示に「やったことがないので分かりません」や「初めてのことなので自信がありません」と返すタイプは最悪である。ベンチャー企業そのものが、「誰もやったことがないこと」や「世の中で初めての試み」を実践する会社なのだ。「そもそも何ででウチにいるんだ」という話になってしまう。

 ベンチャー企業はこのような環境であるから、内部の人間関係がガタガタになるケースが非常に多い。突っ走り型の社員と指示待ち型の社員のソリが会うわけがないし、突っ走り型は突っ走り型で、方向性が違う人どうしの争いが絶えない。
 これは大企業しか経験がない人には想像もできないことなのだが、ベンチャー企業という過酷な環境での社内抗争はすさまじいものになる。揉め事が大きくなり、最終的に無理やり拘束したあげくに倉庫に監禁したというような、一歩間違えば犯罪になるようなケースを筆者はいくつも知っている。

 ベンチャー企業で出世するためには、積極的に事業を進めていくパワーに加えて、社内抗争にも耐え抜くタフさが必要である。

【参考記事】
怒鳴ってもよい職場とダメな職場
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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