なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世すると時間の使い方が変わる

 

 出世して役職が上がっていくと、時間の使い方が大きく変わってくる。こうした変化を前提に「攻め」の姿勢で時間のマネジメントをする人と、受け身で時間のマネジメントに追い込まれる人とでは、管理職としての成果に大きな差がつくことになる。こうした時間の質的変化は若いうちから意識しておいた方がよい。

部下とのやり取りは自分と同じ時間軸ではダメ
 部下として仕事をしているうちは、基本的に自分の時間はすべて自分のためにある。与えられた仕事を遂行するために、その時間をフルに使えばよい。しかし出世して役職が上がってくると、そうはいかなくなる。
 自分のためではなく、他人のために使う時間が増えてくることになり、うまくマネジメントしないと一気に使える時間が減ってしまうのだ。

 管理職というのは、原則として部下を使って成果を上げることが仕事であり、自身が部下のように動いてはいけない。だが現実には役職が低い管理職のうちは、多くの人がプレイングマネージャーであり、部下を管理しながら、自分自身も動くことになる。

 だが部下のマネジメントにはそれなりの時間が必要となる。部下の能力やモチベーションは様々であり、すべてが自分と同じようにはいかない。状況を正しく理解させるためにも、一定の時間が必要になるし、本題に入る前に、いくつかのステップを踏むことも求められる。

 自分なら5分で済む話も、部下の場合には1時間や2時間という時間が必要だったりするものである。だが、こうした時間を無作為に確保していては、自分の時間はほとんどなくなってしまう。

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結局は情報収集と先読みがすべて
 こうした状況を回避するもっとも有効な手段は、相手の状況を理解し、常に一歩先を行くことである。部下が置かれている状況は様々である。部署内の人間関係で悩んでいる可能性もあるし、仕事に自信をなくしているのかもしれない。また上司である自分に何らかの不満を持っているのかもしれない。

 部下から相談され、いろいろと話を聞いて初めて部下の状況を把握しているようでは、部下との時間が無限大に増えてしまう。こうした事態を回避するためには、部下の状況を事前に察知し、ある程度のアタリを付けておくことが重要となる。

 部下がおおよそどのような話や相談を持ってきそうか予想していれば、解決策の提示も早いし、逆に部下に課題という形で宿題を出し、自分とのミーティングの時間を最小限にすることもできる。

 この話は結局のところ、部下の時代に上司をうまくコントロールする話と似ている。部署の中には、上司にうまく話を通せる人と通せない人がいる。上司に話を通すのが下手な人の多くは、話を持っていくタイミングに問題がある。それは上司がどのような状況に置かれているか事前にリサーチしないままアプローチしてしまうからである。

 こうした上司マネジメントが上手な人は、部下を持っても同じようにマネジメントすることができるはずであり、それがプレイングマネージャーとしての成果を最大化する方法でもある。

 ただ、こうした考え方も、さらに役職が上がり、マネジメント専業になってくるとさらに変化してくる。このあたりについては、時期をあらためて言及したい。

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