なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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ベッキー問題から考える、組織での遊泳術

 

 ベッキー問題がなかなか収束しない。本コラムではいつものことだが、話題になっている本人の是非や善悪については論じない。だがベッキー問題そのものは、出世を目指す人にとって重要な情報が盛りだくさんであり、多いに注意目すべきである。

ベッキーが本当はどんな人かは関係ない
 最近、芸能人の不倫がことさらに批判されるようになってきたが、これはSNSが普及したことが原因というのは多くの人が認識しているだろう。
 だがSNSという新しいメディアが出てきたところで、日本人の考え方が変わったわけではない。SNSのようなツールは、もともとの風潮をより先鋭化する役割を果たしていると考えた方がよい。つまり、ベッキーへの批判は、元来、日本社会が持ち合わせている感覚なのである。

 世の中に、不倫をしている人はたくさんいるし、芸能人の中でも不倫が報じられる人は多い。だがベッキーがここまで批判されるのは、やはり、これまでベッキーが持っていたイメージということになるだろう。

 ベッキーは、実際の人物がどうあれ、テレビ番組では「優等生」を演じてきた。つまり、これまでは「いい人」に見えていたということが極めて重要なのである。いい人に見えていたベッキーが実は不倫をしてたとう点を社会は糾弾している。

 日本社会では「どのような感じに見られるのか」がすべてであり、その人がどんな人物なのかは一切関係ない。人は見た目で9割が決まるという話があるが、日本の場合は10割といっても過言ではないだろう。
 
 優しそう、怖そう、誠実そうなど、ひとたびイメージが確立すれば、それを否定する話が出ても、人はそれを聞かなかったことにすらしてしまう。言い換えれば、左脳社会ではなく右脳社会といったところだろうか。

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世の中は印象がすべて
 こうした風潮はあまり望ましいものではないが、組織の中で出世を目指す人は、こうした風潮について冷静に受け止め、それを逆に利用するというドライな姿勢が求められる。

 日本の会社では、論理的に淡々と仕事を指示するよりも、内容は正確でなくてもよいので、威圧的に振る舞ったり、逆に明るく振る舞ったが、社員の能率が上がるという現象がしばしば見られる。また、怖そうに見えたり、優しそうに見える人の方が、交渉が圧倒的に有利になるという馬鹿げた話もよくある。
 
 言語や論理によるコミュニケーションよりも情緒によるコミュニケーションが優先している以上、どうしても、そうなってしまうのだ。そうであるならば、人を使ったり、人と交渉する立場の人は、その点を十分に考慮に入れて行動する必要がある。

 賢いリーダーは、人が外見的イメージで勝手に判断されるというメカニズムを熟知している。このため、人との応対には人一倍気を使っている。逆に言えば、こうした演出をやり続けるられるのかどうかが、組織で出世できるのかの分かれ目でもある。

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