なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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転職先でまず気を付けるべきこと

 

 前回は出世と転職の全般的なことについて書いた。今回はより具体的に、転職先で出世する方法について考えてみたい。
 転職するにあたってとにかく重要となるのは、条件面の交渉と転職直後の振る舞いである。

基本的に条件の交渉はしない方がよい
 外資系金融機関への転職や幹部ポストでの転職など特別なケースを除いて、普通は転職時にあまりゴリゴリと条件面の交渉をすべきではない。

 条件について聞かれたら、まずは「すべて御社の規定や基準に従います」と言えばよい。
 また面接などで「希望の部署と違う所に配属になることがありますがよいですか?」というような質問をされることもある。この場合も、その会社に行きたいのであれば「会社の人事に従うのは当然です」と答えておくのが無難だ。
 
 あまりに従順すぎて不自然に思えるなら、こうつけ加えておけばよい。「私としては営業職であることが、もっとも成果を出せると考えていますので、営業の部署に配属になることが希望です。ただし会社の指示に従うのは当然ですので、辞令が出ればどの部署でも喜んで異動します」

 転職するにあたって会社側に安い買い物だったと思わせることは重要である。入る前に条件交渉をしてしまうと、入ってからの要求が極めて高いものになる。会社の雰囲気や仕事の環境をよく知らないうちに、そのような立場に自分を追い込むのは得策ではない。
 もし十分な成果を出せる状況であれば、出世も見込めるだろうし、条件を再交渉することもできる。「高い給料を約束したのに、コイツ思ったよりダメだな」というのがもっとも良くないパターンだ。
 とにかく出世の戦略は、入ってからゆっくり考えるのが基本だ。入る前はなるだけおとなしくするべきである。

転職後1ヶ月の振る舞いが極めて重要
 無事転職することになったら、まず気をつけなければならないのが、転職後1ヶ月のふるまいである。

 ここである程度「デキる人」のイメージが付けば今後に有利に事を運ぶことができる。逆に悪いイメージが付いてしまうと、これを払拭するのは難しい。とにかくこの期間は慎重に行動した方がよい。

 転職先では、転職してくる人を過大に評価する傾向がある。外部から人を入れるわけだから、会社としてもそれなりの刺激を期待しており、どうしても「スゴイ人がやってくる」というようなノリになる。
 ここではある程度その期待にこたえる必要がある。ちょっとしたパフォーマンスも必要かもしれない。だがもっとも大事なことはやり過ぎないことである。ここで下手な反感を買ってしまっては、何も得にならない。とにかくよいイメージが付けばいい、という位にとどめておく。

 それと社内の利害関係把握は得に大切である。新しい人が来ると、他の部署も含めて依頼ごとなどを受けることがある。いい印象を与えようと、何でも対応していると思わぬ失敗をすることがある。

社内の利害関係は早急に把握すべし
 メーカーから商社に転職したAさんは、工作機械の専門家である。商社には専門家が少ないので、Aさんは自分の部署以外からもいろいろな依頼を受けた。

 あるとき、隣の部署の勉強会に呼ばれ講師をしたAさんに、Aさんが所属する部署の別な課からクレームが付いた。「よその部署にばかり媚を売って何をしているのか?」というわけだ。この会社はAさんが以前に在籍していたメーカーより、縦割り意識が強い会社だったのである。

 Aさんは依頼を受けて動く前に、いわゆる「根回し」と「調整」をすべきであった。幸い大事にはならなかったが、Aさんの行動を快く思わない人が出来てしまったのは事実である。

 最初の1ヶ月を無事にこなし「デキる人」のイメージが付いた後は、逆に組織に溶け込むための期間を設定した方がよい。今度は回りに人の安心させるためのパフォーマンスである。

 周囲の人たちが安心しないと大事な情報が入ってこない可能性があり、これは転職者にとって極めて不利である。これを避けるために、あらかじめ味方を作っておくのである。飲み会などがあるなら積極的に参加するのも手だ。

 転職後本格的に出世を考えるのはその後でも決して遅くはない。

【参考記事】
転職で出世するにはどうしたらよいか
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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