なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世する人はエラい人が話をしている時メモを取る?

 

 会議などの場でエラい人の挨拶や発言についてメモを取っている人がいる。現実にはほとんど意味がないことなのだが、メモには別な意味が存在している可能性もある。出世できる人は、たとえ無意味でも、必要に応じてメモを取っている。

メモを取りながら話を聞くためには訓練が必要
 人が同時に多くのことをこなすのは難しい。速記者でもない限り、相手が話している内容をそのまま書き写すことは不可能である。それでもメモしようと思った場合には、要約することになるが、現実にはそれもなかなか難しい。

 筆者はジャーナリスト出身なので、昔は取材相手の話を聞きながらよくメモを取った。だがメモの取り方を工夫しないと、相手のしゃべるスピードに追いつけない。上手くメモを取れるようになるまでには、かなりの時間と試行錯誤が必要であった。

 スマホがなかった時代のジャーナリストにとってメモは必須だったので、自分なりに工夫を重ねたが、普通のビジネスマンがこれにチャレンジする合理的な理由はない。つまり会議の場などにおけるメモ書きは、実質的にはほとんど無意味ということになるだろう。

 だが現実には、メモを取る人はたくさんいるし、実はこれが重要な役割を果たしていることもある。

 今度、北朝鮮や中国といった非民主的な国の会合の様子をテレビやネットで見る機会があったら、要人の発言をその他の人がどのように聞いているのかに着目してほしい。少なからず、メモを取っている人がいるはずだ。

 一方、米国や欧州など、民主国家の世界では、相手の方を向いて話を聞くのが当たり前であり、熱心にメモを取っているひとはあまり見かけない。

memotori

閉鎖的な組織によく見られる傾向だが・・・
 どういうことかというと、強権的で息苦しい組織では、メモを取るという行為は、一種の服従を示すサインとして機能している。実際にメモの内容が正確なのかどうかとは関係なく、真剣に話を聴き、それを受け入れますという姿勢を示すことが重要なのである。

 日本の会議の多くは会議としての役割を果たしていない。組織内での序列や帰属意識を再確認する場としての意味合いが強いと考えた方がよいだろう。そうであるならば、メモを取るという行為も象徴のひとつというのは、十分にあり得る話だ。

 先日も、好業績でありながら、社風が閉鎖的といわれる企業の幹部がメディアの取材を受けていたが、トップの近くに控える幹部はやはり熱心にメモを取っていた。こうした組織にはやはり共通の特徴があると思った方がよい。

 この是非についてはいろいろな意見があるだろうし、筆者もナンセンスだとは思う。だが、自分が所属している組織がそうなのであれば、そこで出世するためには、組織に自分を合わせなければならない。

 そうなってくると、出世できる人材は、たとえ多少、無意味であっても、メモを取り、組織の中に馴染んでいることを演出するはずである。出世というのは、組織の中で行うものということを忘れてはならない。

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