なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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社内の「空気」で不正を強要されたら

 

 三菱自動車のデータ改ざんや東芝の不正会計など、このところ日本企業での不祥事が相次いでいる。独VW社でもデータ改ざんという不正が起こっているが、日本企業のケースは、諸外国とは状況が異なっている。周囲の空気に抗しきれず、やむにやまれずというケースが多いからである。

時間が経てば状況は変わる可能性がある
 三菱自動車のケースは発覚したばかりなので、明確な原因は特定されていないが、業績をよくしなければならないというプレッシャーが不正を誘発したとの見方が一般的である。東芝の場合も「チャレンジ」という名称の、プレッシャーがかけられていたという。

 こうした圧力を「空気」ような形でかけられた場合、ビジネスマンはどう対応すればよいのだろうか。このような時、出世の可能性を潰してしまうと考え「空気」に乗る形で不正行為に手を染めてしまうことは絶対に避けなければならない。

 不正をせず、よい業績が上げられなかった場合には、出世レースから脱落するリスクを抱えることになる。だが、出世レースは40年近くにわたる長距離・長時間レースである。今、昇進のタイミングが遅れたり、花形の部署を離れたからといって、それが致命的な結果になるかは分からないのだ。

 出世に直接響かなかったとしても、上層部の意向を汲み取らなかったとして、周囲からの印象が悪くなる可能性もあるだろう。だが日本企業の場合、役員の入れ替わりも激しく、同じ雰囲気が今後10年も20年も続くのかは、やはり何ともいえない。
 環境が変わることによって、人や社内の雰囲気が変わる可能性も十分に考えられる。そこまで待つというのも一つの選択肢といえるだろう。

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不正に直接タッチすることはあまりにもリスクが大きい
 それに何よりも不正行為に手を染めることは、リスク対するリターンがあまりにも見合わない。もしその不正が表沙汰になれば、不正をした担当者が確実にババを引くことになる。下手をすれば、会社を辞めるどころか刑事被告人にもなりかねない。

 こんなリスクを取るのはあまりにも馬鹿げた行為である。先にも述べたように、将来にわたって不利な状況が続くとは限らないので、こんなことで犯罪者になるリスクを取る必要はまったくない。

 もし上司あるいはもっと上の上層部から直接不正を指示された場合には、きっぱりと断った方がよい。後で問題になった時に、こうした言動を取っていたことは確実にあなたを救うことになる。

 また有形無形のプレッシャーの場合には、決して、それを忖度しないことである。会社の方針に沿った行動をしなければ、やがて異動という形で、その役割からは外されることになる。異動先が不本意であっても、それは受け入れるしかない。しばらく様子を見ることに専念した方がよいだろう。

 以前と異なり、こうした不祥事が表面化した時の会社へのダメージはより大きくなっている。その場の雰囲気でこれに加担するようなことは絶対に避けた方がよい。出世したいと思っているならなおさらである。

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