なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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長い休暇は出世に響くか

 

 企業の中には、制度としては比較的長めの休みを取れる仕組みを設けているところも多い。もちろん制度としては存在していても実際には使えないところもあるし、中小企業や余裕のない企業の場合には、休暇を取ること自体が難しい。長い休みなど論外というところもあるだろう。
 仮に使うことができる状態にあったとしても、周囲に遠慮して、なかなか休暇を取らないという人も多いのだが、実際のところ休暇は出世に影響するのだろうか。

休暇の有無などは実は評価対象になっていない
 こうした制度が存在している会社で、休みを取った人が出世できないのかというと決してそういうわけではない。順調に出世した人は、意外としっかり休暇も取っていたりする。休みをしっかり取ることと、会社からの評価は直接関係ないようである。

 これは酒席への参加についても同じことが言える。企業で出世した人で、まったく酒を飲まない人や、酒席に参加したことがないという人は意外と多い。一般的にはこうした場には参加した方が有利といわれているが、必ずしもそれが出世に結びついているのかというとそうでもないのだ。

 こうした話は出世のメカニズムを考えてみればある程度想像することができる。管理職以上になってくると、いわゆる派閥争いなど、出世にも様々な要因が関係してくるが、若手のうちは、まずは直属の上司がどう評価するのかにかかってくる。

 上司にとって、もっとも評価が高い部下は、自分の仕事がラクになる部下であり、自分の実績を作ってくれる部下である。休暇は一切取らずがんばっているが、自分の実績となる仕事を持ってくるわけでもなく、自分の仕事をサポートしてくれるわけでもない部下を推薦する人は少ない。

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だが休みの多さが響く人もいる
 また日本の場合、直属の上司の一存で若手の出世が決まるわけではない。人事部門が、上司の意見や他の部署の管理職の意見なども聞いた上で、総合的に判断していくことが多い。
 そうなってくると、自分がどのような印象を持っているのかということに加え、周囲の印象がどうなのかというところも重要な評価ポイントになってくる。

 このような場合、トラブルメーカーだったりすることは確実にマイナス要素となるが、休みをどれだけ取るのかといった話や、飲み会にどれだけ付き合うのかといった話は、ほとんど関心が持たれない。

 結果として、昇進候補として推薦されるにあたり、こうした事柄が不利に作用することは少ないというのが現実なのだ。

 ただ休みの取り方が評価にまったく影響しないのかというそうではない。仕事の評価が低い人が、自分のペースで休みを申請したりすれば、当然、それを快く思わない上司も出てくる。

 休暇の有無や長さは、評価が低い人のポイントをさらに下げるという影響がありそうだ。もしあまり自分の仕事っぷりがあまり評価されていないと感じるのであれば、長い休暇の申請には少し慎重になった方がよいかもしれない。

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