なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世できる人は仕事の指示が、とことんまで具体的だ

 

 出世できる人の多くは仕事ができる人だが、仕事のできるできないにもいろいろなパターンがある。能力があって、自然と仕事が出来てしまう人もいるが、理想的なのは、上司の意図をしっかりと読み取り、それを着実に実行できる人である。
 このようなタイプの人は、部下への仕事の指示も上手く、管理職になってからも成果を出し続けることができる。

優秀な部下は上司を先回りする
 上司と部下でうまくコミュニケーションが取れないケースの多くは、上司の意図を部下が正確に理解しないことが原因となっている。残念ながら上司のすべてが部下に的確に指示を出せるわけではない。しかし、立派な上司ばかりではないことは、出世を狙う人にとって逆にチャンスとなる。

 何をして欲しいのかはっきり決めないまま何となく指示を出す上司の場合、最終的にどんなアウトプットを望んでいるのか上司自身もはっきりとは自覚していない。そのような中で、よい成果を上げるためには、上司が置かれている状況を理解し、結果を先読みしていくことが重要となる。

 「適当にやっておいて」という時の適当は、今すぐということかもしれないし、本当に重要度が低いことなのかもしれない。また出した書類を実際に見てから、ようやく上司が状況を具体的に理解することもある。

 こうした中で上司からの評価を上げるためには、上司に先回りすることがどうしても必要となる。ダメな上司をうまくサポートするぐらいの感覚でなければ、出世はできないと思った方がよい。

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上司の意図を汲める人は、部下への指示も上手い
 こうした上司に対する読み取り力が優れている人は、管理職になってからも苦労せずに済む。部下に仕事を指示する時には、これまでとは正反対のことが起きる。これ以上、簡単に説明できないと思うくらいに説明しても、部下の多くは、指示の意図を理解しないからである。

 管理職になった場合には、自分がプレイングマネージャとして動いてもやはり限界がある。チームの構成員をうまく動かさないと大きな成果にはならないからである。そのためには、すべての部下を戦力にしなければならない。

 部下の動かし方が上手な管理職は、指示の内容が「ここまでするか!」と言う位に、具体的である。部下の能力にはバラツキがあるため、そのように配慮しなければ、仕事をしない部下を作り出してしまうからである。

 また部下に対してより具体的な指示を出すということは上司のトレーニングにもなる。管理職である以上、それぞれの仕事がどのように進んでいくのか、いつでも、そして具体的にイメージできなければならない。
 部下がデキないことを前提に、具体的指示が出せる人は、仕事の詳細部分についてしっかりとイメージできている可能性が高い。

 これはマネジメントが仕事という人にとって大変重要なことである。昇進して管理する対象が大きくなってくると、こうしたイメージ力がさらにモノを言うようになってくる。部下としてよい仕事ができた人は、管理職となってもよい仕事をできる可能性が高いのである。

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