なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世できる人は上司に手柄を独り占めさせる

 

 上司が自分の手柄を独り占めするという不満は多い。確かにあまり面白いことではないが、出世できるビジネス・パーソンはまったく別のことを考えている。あえて上司に手柄を渡しているのだ。

若手のプランをさも自分のアイデアのようにプレゼン
 あるメーカーでは、定期的に、新製品について議論する会議がある。会議の結果は、部長に上げられ、部長が決済すれば、試験的に取り扱いが始まる。

 若手にとっては、新しいプランを出すチャンスだが、新商品を次々と提案するのもラクではく、会議にはそれなりの労力を使っていた。ある課では、課長があまりにもネガティブで、若手の提案に対して、常に「うまくいくのか?」といった感じでダメ出しばかりであった。

 ところが、ある時、若手が企画した製品企画を部長が気に入り、社長決裁が降りて、たちまち本格的な展開が決まった。すると課長の態度は豹変し、部長には「私がじっくり準備してきたプランです」などとアピールし始めたのだ。部長の前ではアイデアを出した若手のことはおくびにも出していないようだった。

 この様子を見た若手はふてくされていたが、隣の課に在席している出世候補といわれる先輩からは「それは違う」と諭された。確かに自分の考えた企画が、上司の手柄のようにされることは感情的には面白くないかもしれない。しかし、こうした状況はむしろ本人の出世にとっては悪くない話だという先輩は言う。

jousitegara

上司に手柄を立てさせれば自然と出世はついてくる
 会社組織というのは常に上下関係で成り立っている。その中でもっとも重要なのは、直接やり取りする上司と部下ということになる。

 ヒラ社員から見れば課長との関係が、課長から見れば部長との関係が最も重要であり、逆にいうと、部長は課長のことしか見ていまないことがほとんどである。課員がどのような働きをしているのかは部長には直接関係がないからである。
 
 課員の仕事は、課長の成果が上がるように全力を尽くすことであり、その上の上司に自分の実績をアピールすることではないのだ。しかも大抵のケースにおいて、その上の部長は、アイデアを出した人が課長でないことはよく分かっている。それでも、あえてそれを追求せず、課長の評価にしているのである。

 つまり課長というのもは管理職であり、課としてどれだけ成果を上げたかが問われる立場である。極論をいうと、課の誰が功労者なのかは関係ないのである。組織というのものは常にそうしたメカニズムで動いていく。

 今回のケースにおいて、課長がどれだけその若手を評価し、後の昇進を手助けしてくれるのかは分からない。しかし、こうした形で、上司に対して継続的に手柄をプレゼントできている部下は、確実に上司からの評価が上がっていく。最終的には、それは昇進という形で評価されてくるはずである。

 特に若手のうちは、自分の実績ということはあまり気にせず、上司が手柄を立て、上司ができるだけ早く昇進できるようサポートする方が得策だ。

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