なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

*

転職で出世するにはどうしたらよいか

 

 このコラムを読んでいる読者の中には、今後転職してステップアップすることを考えている人もいるだろう。すでに1回くらい転職している人もいるかもしれない。
 今回は出世と転職について考えてみたい。

転職する場合はゴールをどこに設定するかが大事
 日本社会も雇用の流動性が高まり、転職は以前ほどめずらしことではなくなった。だが一方で多くの企業が、形だけとはいえ終身雇用を維持しており、純粋に転職でステップアップしていく社会になっているわけではない。

 アメリカぐらい雇用に流動性がある社会の場合には、とりあえず有利なところに転職していって問題はないが、日本の場合には、最終的なゴールをどこにするのかある程度決めておかないと不利な立場になってしまう。
 転職を繰り返した後のゴールとしては、以下のようなものが考えられる。

 ①転職した会社で定年まで勤める
 ②プロの経営者になることを目指す
 ③独立・起業する

転職先で定年まで勤めるなら若い方がよい
 転職した会社で定年まで勤めようと考えている場合には、どのタイミングでその会社に入るのかによって転職の成否は大きく変わってくる。

 日本型の新卒採用重視、終身雇用型の会社であれば、転職する時期はできるだけ若い時の方がよい。このような純粋培養型の会社では、仮に中高年の中途採用を実施したとしても、社内での扱いはお客さん的になる。専門性がある職種で、その分野のプロになれる場合はよいが、そうでない場合には、社内で主流派になることは難しいと思った方がよい。社内の主流派はどうしても新卒採用組になってしまうのだ。

 そのような企業では、若い世代の中途求人は多いが、マネジメント・クラスの求人は非常に少ないという特徴がある。このあたりが会社の雰囲気を見分けるコツだ。

 社歴が浅く、とにかく広く人材を募っている会社であれば、若い時期の転職でも中高年になってからの転職でもあまり状況は変わらないだろう。出世できるかは、転職後の成果次第だ。

 いずれにしても転職した会社で定年まで勤める気であれば転職回数は1回か2回程度がよい。あまり多いと不利になる可能性が高い。


プロの経営者はキャリアの見せ方が重要
 日本ではまだまだ外部から社長を迎えれる企業は少ないが、外資系の日本法人ではプロの経営者を外部から採用するのはポピュラーなことである。また最近ではコンサルティング会社から、中堅企業やベンチャー企業の経営幹部に転職するというケースも増えてきている。

 プロの経営者を目指している場合には、基本的に転職ごとに地位を上げていかなければならない。回数の問題ではなく、美しいステップアップの絵が描かれている必要がある。経歴書を見て、転職するたびにどんどん成果が上がっているように見えなければ、経営幹部として採用されるわけがない。

 このような転職をする人は、転職するたびに地位と給料も上がっていくが、その分採用されなかった時には他に引き取り手がいなくなるというリスクを抱えている。

 また無事社長になったとしても、業績不振で解雇されてしまうと、なかなか次が見つかりにくい。プロの経営者を目指す場合にはそれなりの覚悟とタフさ必要だ。



日本企業の外部登用は少ないがおいしいケースも 
 経営者としての転職で一番おいしいのは、日系企業で新規事業として設立された会社の経営幹部ポストである。

 普通は新会社の幹部は親会社から天下ってくるが、まったく新しい分野だったりすると外部から採用するケースもある。その会社がうまく立ち上がれば、外資系と異なり長期間クビになることなく経営者として在籍し続けることができるのだ。

 例えば、大手企業の新規事業として設立されたインターネット証券会社では、日本企業でありながら経営者は外部から採用しているところも多い。日本企業としては比較的若い年齢で経営幹部に就任しているので、長期間経営者のポストにいることができている。

 独立・起業は転職のゴールとしてはもっとも醍醐味のあるものである。
 独立・起業を最終目標にしているのであれば、会社での勤務はすべてノウハウの獲得や情報収集と割り切った方がよい。転職の回数やキャリア形成の見え方もあまり気にする必要はないだろう。
 条件面についても同様である。あまり気にしても意味はない。給料をもらいながら、ある分野のノウハウや情報が得られるのは、考えようによってはスゴイことなのだ。

 年齢については若い方が有利なことは確かである。中高年からの起業もめずらしくはないが、やはり体力的に余裕がある若い世代の方が向いている。30歳くらいで起業できるパターンが一番よいだろう。

【参考記事】
人を機能として理解する能力
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

  関連記事

ED171_L
出世する人は書類の整理方法に特徴がある

 出世する人の多くは書類の整理が上手だ。だが書類の整理が上手といっても、それは必 …

shuudan
出世できない人が乱発する言葉「そんなつもりはありませんでした」

 出世できない人は、何かの失敗をすると、必ず「そんなつもりはありませんでした」と …

itabasami441
出世できる人は、仕事で板挟みにならない?

 仕事で板挟みになる人は少なくない。板挟みに状態になると、基本的にロクなことはな …

Image2
出世する人は質問力が高い

 多くの人は会話の中で何気なく質問、あるいは疑問形の言葉を発しているかもしれない …

GD172_L001
社長公募が失敗するワケ

 世の中には社長を公募するという会社がある。多くの場合、オーナー社長であり、後継 …

iyaiya6347
出世できる人は無意味なことを無意味と理解している

 組織の中で仕事をしていると、無意味なことに出くわすことが多い。出世できる人は、 …

FE047_L
出世する人は自分で判断するポイントの見極めが上手い

 上司にはマメに相談しろといわれるが、事はそう単純ではない。マメに相談しないと「 …

kaigi
出世したければすぐに体を動かせ

 通常の業務の最中であれば、指示された仕事を皆淡々とこなしているだけなので、各人 …

yorokobi
出世する人は自分とのコミュニケーションが上手

 出世するためにはコミュニケーション能力が重要といわれる。出世に限らず仕事をうま …

soutaihyouka1001
絶対評価よりも相対評価が重要

 出世とは組織の中で立場を上げていくことである。出世するためには、組織の中での相 …