出世できる人は何十通りもの方法を考えている
出世する方法には様々なものがある。その中には自分の思い込みだったりするものもあれば、逆に自分が想像もつかないような方法もある。本気で出世を目指したいのであれば、100通りの方法を列挙するくらいの心構えが必要だ。
自身の直感に加えて、他人の意見も参考にする
よく起業家は100以上のビジネスプランを考え、その中から徹底的に取捨選択して1つか2つのビジネスモデルに到達するといわれる。出世も基本的には似たようなものである。漠然と「こうすれば出世できるのではないか」などと思っているだけでは、十分な成果を上げることはできない。
実際に100通りのパターンを列挙する必要はないかもしれないが、20通りや30通りのパターンは考えた方がよい。ここで重要なことは、具体的な項目の選び方である。
最初は、直感で自分自身が思いつくままに出世する方法を列挙してみる。だが、自分自身の思考回路には限界があり、必ずそこには漏れが生じてしまう。自分の考え方で一通りパターンを列挙したら、次は、逆算的に、自分ではあまり効果的ではないと思える方法も列挙してみる。
自分のバイアスを避けるという意味では、雑談などを通じて、他人からヒントをもらうというやり方もあるだろう。それとなく「A部長ってなぜ出世したんだろう」と同僚に聞いてみるのだ。くだらない反応しかないこともあるが、場合によっては自分が気付かないポイントが浮上してくるかもしれない。
方法を細分化して、具体例を探す
出世する方法を列挙したら、次は、その方法をさらに細かく分類していく。上司とのコミュニケーションを深めるという項目があったとしたら、それを細分化し、「上司との飲みに付き合う」「上司と話す時間を確保する」といったより具体的なアクションに切り分けていくのだ。
そうなると最初は20個から30個だった出世の方法が、さらに細分化され、その倍くらいの数になっているはずである。ここまでくれば、おおよその方法論はすべて列挙したのも同然である。今度は、その方法論についてひとつひとつ検証していくのだ。
社内を見渡し、その方法論を実施していると思われる人が、現実に出世できているのかチェックしていく。話はシンプルにした方がよいので、出世に効果があれば○、なければ×といったものでもよい。
こうした作業を続けていくと、それほど○の数は多くないことが分かってくるはずだ。逆に×の数も以外と多いことに気付くだろう。最終的には、残った○の項目が、あなたの会社にとって重要な出世の項目ということになる。
この方法をうまく活用するコツは、最初の項目をいかに適切に列挙するのかにかかっている。狭い視野に限定されないための工夫が大事だ。このような時は、いわゆる出世本に書いてある項目も、付け加えてみるとよいかもしれない。
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