なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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楽天英語公用語化の本当の意味

 

 前回は出世のためには英語はできた方がよいという話を書いた。記事の冒頭に楽天とユニクロの英語公用語化を引き合いに出した。今回はちょっと視点を変えて、楽天のような会社でなぜ突然英語公用語化が義務付けられるのか別な視点で考えてみたい。出世のことを考えている人には参考になるだろう。

英語公用語化を進めるホンネとは?
 楽天で英語を公用語にするのは、楽天のグローバル企業化が背景にあることは間違いない。だが見方を少し変えると、同社の違った側面が見えてくる。これは過去多くの企業が辿ってきた「いつか来た道」なのである。
 
 2012年4月の入社式で同社の三木谷社長は新入社員に対して英語でスピーチを行った。この入社式のテーマは「Back to Venture」(ベンチャー企業への回帰)となっており、その後このキャッチフレーズは社内のあちこちで使われている。英語公用語化はグローバル企業としての必要性に迫られた現実的なニーズから来ているのだろうが、三木谷社長が一番主張したいのはおそらくこちらの方である。

 楽天が創業したのは今から15年前の1997年である。JASDAQへの上場は2000年なので3年のスピード上場である。当時はネットバブルの真っ最中だったが、ドックイヤー(犬の寿命は短いことを例にした時間の進みが早ことのたとえ)ともいわれ、事業展開にはとにかくスピードが求められた。

 筆者も会社をいくつか立ち上げた経験があるので良く分かるが、ネット企業に限らず、新しくベンチャー企業を創業するとなると、それはフツーのサラリーマンにとっては想像を絶する状況となる。

ベンチャー企業が成長するとブチ当たるカベ
 会社に泊まりこみなど当たり前、平均2~3時間睡眠で、土日すべて返上、休日は正月1日だけなどというのはザラにある。楽天も多かれ少なかれ同じような状況であったはずである。

 とにかく事業をうまく立ち上げなられなければ即倒産だ。好き嫌いや好みは一切関係なし、事業の展開に必要であればどんなことでもやるというのがベンチャー企業なのだ。英語が必要なら一週間で覚えろ!という世界である。実際、急に米国企業との提携の話が持ち上がり、出張する機内で英会話を詰め込み学習して現地での交渉に向かったITベンチャーの社長を筆者は知っている。

 だが会社が軌道に乗り、社員も増えてくると、どんどんフツーの会社になっていく。働きやすいとか、社員に優しいといったキーワードが目に付くようになってくる。いつまでもベンチャーのままでいるわけにはいかない。それはそれでよいことなのだが、創業社長には不満が溜まってくる。
 「自分が創業した時とはあまりにも環境が変わりすぎている。こんなに危機感がない状態で高い成長が維持できるのか?」と思うようになる。

 これはいつの世も同じで、カリスマ社長が創業した会社が常にぶつかるカベなのである。

カリスマ社長の会社は出世ゲームのルールがいたってシンプル
 おそらく三木谷社長にしてみれば「俺が必要だって言ってんだから、何、四の五の言っているんだ!」といった感じだろう。まだ三木谷社長は興銀出身でスマートなのだが、カリスマ系の社長は普通もっと強烈だ。

 ソフトバンクの孫社長は「ウチの会社は自転車操業状態です」と進言した経理担当者に「何言ってんだ。自転車操業を乗り越える方法を俺が教えてやるよ。もっと早く自転車を漕ぐんだ」と平然と言ってのけた。
 ワタミの渡邊美樹は「できないなら、今すぐここから飛び降りろ!」というのが口癖だ。
 日本電産の永守社長によれば「朝5時にバチーッと目が覚めて今日も仕事ができるぞー!何て嬉しいんだ!と叫ぶようでなければダメ」なのだそうだ。
 京セラの社内では俗に「稲盛教」と呼ばれる独特の経営哲学が全員に周知徹底させられる。日本の経営者など上品な方だ。アップルのジョブズ元CEOなど、常に放送禁止用語のオンパレードだ。マイクロソフトのビルゲイツ元CEOの罵詈雑言も昔はひどいものだった。

 これらの発言や社風にはいろいろと意見があるかもしれない。だが、いい悪いは別として会社を創業した経営者というのは大概このようなものなのだ。

 会社の創業社長と社員では、最初から立ち位置が異なっている。なにせ社長はすべてのリスクを背負って会社を立ち上げ、ここまで大きくしたという絶対的な実績がある。雇われて給料をもらっている社員が何を言ったところで勝てるゲームではない。最終的には「だったらオマエ会社辞めて自分でやってみろよ!」といわれたらおしまいである。

 しかもこのような会社では「ウチの社長はスゴいんだ!」と周りに吹聴するような社員ばかりが出世したりする。だがほとんどの場合、創業社長は他の社員よりも圧倒的に優秀なことが多いので、イエスマンばかりを集めて、社長の言ったことだけをやらせている方がうまくいったりするのも現実なのだ。

 絶対的な創業経営者が君臨している会社では、出世のゲームはある意味で非常にシンプルである。創業社長が何を求めているか分からないようだと、この手の会社での出世は難しい。

【参考記事】
誰が出世する人を決めているのか?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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