なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世できる人は、仕事のコツを人に説明できる

 

 仕事ができる人には2種類のタイプがある。ひとつは自分がなぜ仕事ができるのかよく理解できない人。もうひとつは、自分の仕事のコツをマニュアル化できる人である。当然だが、出世には後者が有利だ。

才能で仕事をしてきた人がぶつかるカベ
 仕事ができる人の中には、いわゆる天才肌という人が一定数存在している。基本的に才能があるので、あまり苦労することなく仕事をこなせている。時間的にも精神的にも余裕があるので、周囲とのコミュニケーションも良好だ。

 こういったタイプの人は、若手としては非常に高く評価される。部下として行動する環境においては、仕事ができることは、とにかく有利に働くからである。当初は出世の最有力候補と見なされることも少なくない。

 だが、中間管理職以上の年代になってくると、優秀だった人が皆、抜群の成果を上げ続けているという状況ではなくなってくる。その理由の一つは、自身の仕事を他人に説明する際、大きなカベにぶつかってしまうからである。

 才能で仕事をしてきたようなタイプの人は、自身がなぜ仕事で成果を上げられるのか、論理的に理解出来ていないことが多い。仕事が出来てしまうので、自身の中で物事を体系化する必要がないのだ。

 ところが管理職となって部下を持ち、チーム全体の成績が、自身の業績という環境になると話は変わってくる。リーダーは、チーム全員に方針を明確に伝え、どのように仕事を進めていくのか相手が分かるように説明しなければならない。

 このとき、プレーヤーとして優秀な人の中には、説明に窮してしまう人が一定数存在するのだ。このような人がリーダーになってしまうと、チームの成績は思った程、向上しなくなってしまう。

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平凡な3人の存在が業績のカギを握る
 チームに5人の部下がいるとすると、3人は平凡、1人は優秀、1人は能力不足という組み合わせになることが多い。優秀な1人は放っておいても成果を上げてくるが、問題は3人の平凡な部下と1人の能力不足の部下である。

 チームのリーダーがプレイングマネージャーとして振る舞うことが許されている会社なら、管理職と優秀な部下で全体の数字を作るということも可能だが、それでも、限界というものがある。残りの4人の底上げが実現できなければ、チーム全体の成績は向上しない。

 同じ仕事ができるビジネスマンでも、自分がなぜ仕事が出来ているのかを説明できる人は、こうした場面において大きな力を発揮する。仕事のノウハウを体系化し、分かりやすく部下に伝えることで、3人の平凡な社員の平均値を上げることができるのだ。

 能力不足の社員を大きく底上げすることは現実的に難しいが、平凡な3人の成績が上がると、1人のマイナス要因は相当なレベルまでカバーされる。最終的にチームの業績は向上することになる。

 ある程度、仕事ができて出世を考えているのなら、若いうちから、自分がなぜ仕事が出来ているのか、体系的に考えることをお勧めする。場合によっては、仕事マニュアルのようなものを自分で作成するのもよいだろう。

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