なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世できる人はリーダーシップを勘違いしない

 

 出世する人はリーダーシップがある。そう思っている人は多いだろう。だが、リーダーシップとは何なのか、実はよく分かっていない人が多い。単に「俺についてこい」ということをリーダーシップだと思ってしまうと、出世への道は遠い。

昭和な時代におけるリーダーシップは簡単だった
 強引でグイグイ部下を引っ張っていくタイプの人は、周囲に強い印象を与えるし、実際に仕事ができることが多い。このため多くの組織で出世の第一候補と思われている。だが実際に出世した人をよく観察すると分かるのだが、このようなタイプの人が、常に一番で出世しているわけではない。

 このタイプの上司は、とりあえずパワーで実績は上がるのだが、部下の育成で取りこぼすことがある。自分は仕事ができてしまうので、仕事ができない人や、馬力のないの人のことを100%理解することができない。
 チーム全体でフォローするので、置いてきぼりにはしないものの、出来ない人のスキル向上にはつながっていないケースが多いのだ。

 右肩上がりの昭和な時代であれば、とりあえず成績が上がるので、こうしたタイプの管理職も会社としては大歓迎であった。だが、これからの時代は、社員が自律的に動き、チームとして成果が上げられるよう方向付けができないと管理職としても評価されなくなってきている。

 つまり、管理職におけるリーダーシップの意味が、少しずつ変り始めているのだ。手本を見せて、同じやり方で全員を引っ張っていくという考え方では、新しい時代の出世競争に勝ち抜くのは難しいと考えるべきだ。

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若いうちからマネジメントというものを意識しておく
 これからの時代は、部下の能力や性格に合わせて、個別に育成できるタイプの人が、管理職として高く評価されることになるだろう。つまり、プレイングマネージャーではなく、マネジメントに徹するマネージャーである。

 チームとして高い成果を上げるには、目標を明確にし、問題解決のための役割分担を明確にすることが必要となる。ただ、チームのメンバーが持っている能力が、問題解決のために有効である保証はない。場合によっては、欠如している部分を別の誰かが補ったり、足りないスキルを身につけさせたり、場合によっては、問題解決のアプローチ全体を変える必要も出てくる。

 ここで、従来型のリーダーシップに染まりきってしまった人は、自分が出て行って問題を解決してしまう。その場は、解決ができてプロジェクトは進んでいくが、次に問題が出てきた時にはまだ同じ状況に陥ってしまう。

 自分で解決してしまうクセをつけてしまうとチームの能力はいつまで経っても変わらない。その結果、チームとして得られるパフォーマンスは徐々に低下していき、管理職としての評価も下がってしまうことになる。

 こうした振る舞いは、いざ管理職になってからでは、なかなか変えられない。部下の時代から、上司の動きを見て、マネジメントの本質というものを意識しておいた方がよい。自分がプレイヤーとして力を発揮するのは、非常事態の時だけでよいのだ。

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