なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

*

出世できる人は、仕事で板挟みにならない?

 

 仕事で板挟みになる人は少なくない。板挟みに状態になると、基本的にロクなことはないので、できるだけこのような状態にはならない方がよい。出世できる人は、こうした状況からの脱却も上手だが、何か特別な方法はあるのだろうか。

板挟みを解決する方法は3つ
 残念ながら、板挟みの状態を魔法のように解決する方法は存在しない。板挟みの状態が発生するのは、対立関係にある当事者が無能であることに起因していることが多く、これを根本的に解決する方法はないからである。
 当事者が有能であれば、自律的に問題を解決する方向に進むので、延々と板挟み状態が続くことはない。

 筆者も新人の頃、マネジメントの下手な上司と、外部の協力企業との間で板挟みになった経験がある。上司は無理難題を筆者にしか言わず、外部の協力企業の担当者は、クレームを直接上司には言えないので筆者にばかりぶつけていた。典型的な無能上司である。

 このような時、状況を改善する方法は三つしかない。ひとつは、こうした無能な上司は無視するというやり方である。
 一線を超えた無理難題は、例え上司でも受け付けないと決めてしまうのだ。当然、上司からは目を付けられるので、あとでやっかいなことになる可能性もある。だが社員の数が多く、異動も多い会社の場合、その上司と、今後も深い付き合いが続く可能性は少ない。スパっと割り切ってしまうというのも一つの手だろう。

 もうひとつは、倫理的に間違っていても、ひたすら上司の側につくというものである。人間としては、あまりお勧めできないが、このやり方を使っている人は実は多い。

itabasami441

状況に応じて手法を使い分けるしかない
 最後は、時間が経過するのを待つという方法である。板挟みの状態になるような話というのは、実は相対的な重要度が低いことが多い。時間が経過したり、別の問題が浮上してくると、消滅してしまうこともある。特に、プライオリティの設定があいまいな日本企業の場合にはその傾向が顕著だ。

 どの方法がよいのかは、一概にはいえない。ただ、出世できる人を眺めてみると、二番目と三番目を状況に応じて使い分けていることが多いように見える。

 もっとも優秀な人は、板挟みになる状況を事前に回避している。冒頭にも書いたが、こうしたケースは、当事者の無能さに起因することが多い。事前にそのような状況になりそうかなのかは、おおよそ判断が付く。そうなる前に、事態が悪化しないよう手を打つことで、最悪の事態を回避することが可能となる。

 どんな場合でも、情報収集に勝る手段はない。出世できる人は、状況をうまく察知し、自分への影響ができるだけ少なくなるよううまく立ち回るのだ。

  関連記事

a0002_002425
オンリーワン戦略の罠

 オンリーワンな存在になることは非常に重要である。企業戦略の分野でも一時オンリー …

google00aa
Googleの採用基準は出世の参考になる

 従来型の学業成績にこだわらない米Googleの採用基準が話題となっている。同社 …

GD165_L0023
営業の仕事には出世のノウハウが詰まっている

 営業は好き嫌いが激しい職種の一つである。また世間一般では向き不向きが大きい職種 …

a0001_016186
キャリアの複線化は必要か?

 日本では終身雇用の制度が崩れつつあり、入社した会社にずっと在籍し続けるという人 …

PHM11_0023
出世している人の行動パターンを分析する

 仕事というのは複雑に見えていても、実際には単純な仕組みだったりする。少なくとも …

FE067_L
新規事業を考えろと言われたら

 日本は単純な高度成長の時代が完全に終了し、モノやサービスを売ることが年々難しく …

KURU
冷静さをムリに装う人は出世できない

 冷静であることは基本的によいこととされている。すぐ熱くなるようなタイプは感情に …

FE117_L
総合力は評価されにくい

 「○×すべき」というべき論が出てきた時は要注意だ。学歴にとらわれず採用すべきだ …

a0150_000093
言い訳は出世の妨げになる

 失敗をしたり、注意された時に延々と言い訳をする人がいるが、これは百害あって一利 …

Image2
たかが挨拶されど挨拶

 上司が部下に対して持つ不満のひとつに、挨拶がきちんとできていないというものがあ …