なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世できる人の責任感とは

 

 出世できる人は、仕事に対する責任感が強い。だが、責任感という言葉のニュアンスは人によって様々だ。大事なことは責任感が強い人だと周囲から認識されることだ。

役職によって責任感の意味が変わる
 日本はよく無責任社会といわれる。一人一人は責任感が強いのに、集団になると誰も責任を取ろうとしない。全体の空気に逆らえないなどともいわれる。企業の不祥事などが発生するたびによく聞かれる言葉だ。

 だが、よく考えてみると、この論理は少しおかしい。責任感の強い人がチームを組めば、やはりチーム全体も責任感が強くなるはずであり、チームになると無責任になるという展開は無理がある。そうなってくると、一人一人には責任感があるという話がウソなのか、チームになると無責任体質になるという話がウソなのかの、どちらかということになる。この矛盾は、責任感のニュアンスが、前後で異なっていることが原因と考えられる。

 一人一人の責任感が強いという時の責任感は、周囲の状況を把握し、和を乱さないよう自己主張を抑えて行動できているという意味で使われている。これはあくまで狭いコミュニティでの責任感ということになる。

 こうした行動規範は、いわゆる日本型企業社会では非常に重視されている。特に管理職以下の世代では、重要な評価基準となる。この行動規範にはいろいろと問題もあるのだが、現実にこの行動が守れている人の評価は高い。特に若い世代のうちは、こうした態度を強く意識した方が有利なのは間違いないだろう。

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中間管理職が見えてきたら意識改革が必要
 だが、企業の不祥事や業績悪化の際に経営者などに対してぶつけられる責任感という言葉は、これとはだいぶ意味が違う。
 ここでいう責任感とは、ある目的を達成するために、やるべきことがしっかり出来ているのかという意味になる。仮に和を乱すことになっても、目的を達成するために最善を尽くしたのかが問われることになるため、場合によっては、先ほどの責任感と利害が対立する。

 組織の中で出世し、役職が上がっていくにつれて、前者より後者の責任感の方が強く求められるようになってくる。トップともなれば、会社全体の業績がかかっており、和を乱しているのかどうかなどはあまり問われない。

 だが一部の管理職は、若い世代における責任感をそのまま引きずり、意識を変革できない人がいる。要職に就いたにもかかわらず、不祥事の対応などで右往左往し、大きな失態を演じてしまう人の多くは、これが原因である。

 外資系企業などの場合には、基本的に後者の責任感しか定義されていないことが多いが、いわゆるジャパニーズ・カンパニーはそうではない。若いうちにはムラ社会としての責任感を発揮し、役職が上になるにつれて、本当の意味での責任感を発揮しなければならない。

 中間管理職が見えてきたあたりから、少しずつ準備しておいた方がよいだろう。

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