なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

*

出世できる人はITツールをめぐるトラブルとは無縁

 

 新しいITツールをめぐる職場のトラブルはなくならいようである。ネット上では「Lineで欠勤の連絡はアリか?」「「客先でスマホをいじるのはどうなのか?」「就活でGmailを使うのはどうなのか」さらには「ツイッターで会社の愚痴を言ったら降格になった」といった話題が飛び交っている。

トラブルの原因のほとんどは「べき」論
 こうした新しいツールをめぐるトラブルはいつの時代も発生していることであり、特段目新しいことではない。この手のトラブルが起こる原因は基本的にはひとつしかない。お互いが「べき」論を語っているからである。

 Lineで欠勤の知らせを受け取っている上司は、こうした連絡は電話か正式なメールで送ってくる「べき」だと思っているので、そうではない社員の対応が気にくわない。一方、Lineで欠勤の連絡する社員は、連絡手段はどんなものでも許容される「べき」だと思っている。

 つまり、両者とも、単純にベキ論をぶつけ合っているにすぎないのだ。他のテーマも同様である。

 出世できる人はこうしたトラブルとは一切無縁である。出世できる人は、つまらない「べき」論など持っていないからである。出世は基本的に上の人が下の人を評価するシステムなので、言動について最初に意識すべきなのは下の人ということになる。

 上司の様子を一通り観察していれば、Lineで連絡したらどの上司が怒り出すのかは容易に想像が付くはずである。そのような上司にはLineで連絡しなければよいだけだ。わざわざ突っ込まれる行動を自ら実践するメリットはない。

ittooltoraburu7410

誰が正しいのかを証明しても意味がない
 客先でスマホをいじることや就活でGmailを使うことも同じである。これに対して小言を言いそうな相手は容易に判別が付くようでなければ組織の中でスムーズに仕事をすることは難しいだろう。

 それでもこのようなトラブルになってしまうというのは、相手をよく観察できていないか、自分の中に過剰な「べき」論があるかのどちらかということになる。両者のどちらだったとしても、出世にはあまりプラスに作用しないだろう。

 ツイッターで愚痴を書いて降格も同じ話である。その処分自体が正統なものか不当なものかなどこの際、どうでもよい。問題はツイッターで愚痴を書いた結果、何が起こるのか予見できなかった点にある。

 自分の行動ですら予見できないのだから、ましてや部下を持った時、部下によるSNSへの書き込みで会社がどのようなトラブルに巻き込まれるのか予見することは難しいだろう。だとすると、基本的に組織で仕事をすることには向いていないのかもしれない。

 会社は誰が正しいのかを証明する場所ではない。そのような場所に「べき」論を持ち込んでしまうのはナンセンスな行為であることを理解しておく必要がある。組織の中で出世したいと思っているのなら、なおさらである。

  関連記事

FQ034_L
出世したいならNo2を目指してはいけない

 世の中には理想的なNo2という話がある。斬新でエネルギッシュだがワガママなトッ …

Image2
ミスはかなり大目に見てもらえる

 仕事でミスをしてしまい悩んでいる人は多い。意外なことだが、仕事のミスは実は出世 …

SHOTAIMEN
出世する人は人の話をよく聞く

 人の話をよく聞くことは出世において重要なことである。 ただし、人の話をよく聞く …

a0150_000093
言い訳は出世の妨げになる

 失敗をしたり、注意された時に延々と言い訳をする人がいるが、これは百害あって一利 …

a0001_017007
ゼネラリストとスペシャリストのどちらが出世できるか?

 日本の会社はゼネラリスト指向だといわれる。かなり以前からスペシャリティが大事だ …

a0002_002253yy
絶対の禁句「そんなこと分かってます」

 出世を望むビジネスマンにおける絶対の禁句のひとつに「そんなこと分かってます」と …

Image2
出世したければオヤジ向けビジネス記事を読め(その1)

 オヤジ向けのビジネス誌には出世のための情報が満載だ。ネットで無料で読めるものも …

FE117_L
総合力は評価されにくい

 「○×すべき」というべき論が出てきた時は要注意だ。学歴にとらわれず採用すべきだ …

takuhai4211
出世できる人は、仕事に集中しない

 出世できる人は仕事に集中しない。こう書くと多いに誤解されそうである。出世できる …

wakamono001
時代で人は変わらない

 会社員の世界では、常に「最近の若いヤツは」という話題で持ちきりである。インター …