なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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凝り固まった思考は出世の邪魔

 

 思考が凝り固まってしまうと、同じような考え方しかできなくなる。それだけならまだしも、新しい話を受け付けなくなってしまう。これは出世に対してもマイナスの影響となる。思考停止は本人が自覚できないことも多いので、なおさら注意が必要だ。

お客さん=媚びる、は一面的な見方
 筆者は常々、社内の組織はビジネスに置き換えて考えればよいと主張している。上司は自分という商品を買ってくれる上司であり、会社は自分が商品を売り出す市場ということになる。

 ある人が筆者に「加谷さん。言っていることは分かりますが、上司に媚びるのは卑屈ではないでしょうか」と言った。筆者は「上司がお客さんだと、なぜ媚びることになるのですか?」と聞いてみたが、本人は不思議そうな顔をしているだけであった。

 残念ながら、この問いを筆者に投げかけた人は、思考回路が完全に停止してしまっている。おそらく本人の中では、お客さん=媚びへつらう対象、という図式が出来上がっており、それ以外のパターンに考えが及ばなくなっているのだろう。

 筆者は、上司はお客さんであるとは常々主張しているが、お客さんだから媚びろ、といったことは一度もない。むしろ、上司に媚びているようでは出世は難しいとすら主張している。
 実際、世の中の企業を見渡してみても、顧客に対する態度は様々だ。自分は顧客である上司にどのように対応するのかを考えることが重要であり、それはビジネス・モデルの問題なのだ。

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上司の課題を解決するのが部下の役割
 確かに顧客にひたすら媚びて、商品を売るというビジネスモデルも存在するが、それは全体のごく一部である。基本的には、顧客が抱えている課題を解決できる商品やサービスを提供できる会社が伸びるというのが経営の常識であり、それは社内でも同じことなのである。

 つまり上司が抱えている課題は何かをうまく探り出し、それに対処できる仕事を提供できれば、極端な話、態度などどうでもよい。部下の態度を絶対的な評価基準にするという上司でない限り、あまり大きな影響はないだろう。
 では上司の課題とは何か?サラリーマンである以上、上司も出世したいと思っており、これを手助けするのが部下の仕事である。すべてはそこを起点に考える必要がある。

 だが上司が抱えている課題に対処できない部下ということになると、それは上司にとって自分の出世に約立たない部下ということになり、よほどのことをしない限りは評価してもらえないはずだ。それこそ、媚びて媚びまくらないと、出世することは難しいだろう。

 だがこうしたゲームは最初からかなり不利な状況となっている。顧客に媚びなければならない会社は基本的にはあまり儲からない。まずはそうした発想から自由にならないと、最初から負けのゲームを強いられることになる。
 媚びないと出世できないと思っているようなら、一度発想をゼロベースにする必要がある。思い込みは禁物である。

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