なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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人から何かを聞かれたら

 

 出世できる人は、自分が詳しい分野について人から尋ねられた時、分かりやすく丁寧に教える傾向が強い。それは出世できる人が人格者でいい人だからというよりも、質問という場面が組織の中で重要な役割を果たしていることをよく知っているからである。

得意分野に詳しいのは当たり前
 自分が知っていることについて他人から聞かれた際、そんなことも分からないのか?という態度を取る人は意外と多い。だがよく考えて見ればこれはヘンな話である。

 得意分野や専門分野に関して、人よりも知識があることは当たり前であり、その分野に関して人よりも知っているからといって、他人をバカにできる人はある意味で、非常に純粋である。当然のことながら、このような人が出世するのはなかなか難しい。

 他人からの質問にどのように答えるのかというのは実は非常に難しい問題である。上記のような雰囲気が少しでも感じられれば相手は嫌な思いをするだろうし、逆に説明が丁寧すぎて相手の負担になってもそれはそれで問題である。

 また、場合によっては、相手は自分のことを大変な専門家だと思っており、思ったほど十分な情報が得られないと内心、不満に思っているかもしれない。

 こうした状況をすべて考慮に入れながら、相手のプライドを傷つけず、かつ、相手が満足するように回答する必要がある。質問とその回答は、ある意味でコミュニケーションのノウハウが凝縮された場面なのである。

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質問と回答には上下関係が生じる
 聞くことと聞かれるという行為には、どうしても上下関係が生じてしまう。先ほどの、そんなことも知らないのかという態度を取ってしまう人は、その上下関係を自分に都合よく、受け入れてしまった人ということになる。

 だが聞く人と聞かれる人との関係は、必ずしもシンプルな上下関係とは限らない。役職が上の人が、下の人に質問することもあるだろうし、その逆もある。また上下関係を作ってはいけない相手の場合もある。

 上の人からの質問は、場合によっては質問という形に名を借りた、実質的な意思決定だったりもする。状況によっては、質問ではなく批判というケースもあるからやっかいだ。

 出世できる人は、質問のウラに隠された意図をうまく読み取り、相手の状況に合わせて返すことができる。こうした配慮は相手の満足度につながり、最終的には人物評価に反映されてくることになる。

 人から何か聞かれた時は、コミュニケーション力を付けるよいチャンスである。相手の立場や意図をうまく汲み取ることができたのか常にチェックしてみて欲しい。こうした努力を日々、積み重ねて行けば、知らず知らずのうちに出世できるコミュニケーション力を身につけられるはずだ。

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