なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

*

謝罪グセは出世の大敵

 

 何かにつけて「すみません」「すみません」と言う人がいる。当たり前のことだが、こうした謝りグセがついている人は出世しにくい。
 謝っているという行為そのものが悪いのではなく、そのような状況に自分を追い込んでいる生活習慣にこそ問題がある。

コミュニケーションは最初が大事
 よくあるのが、会議やアポイントなどの遅刻である。遅れて到着すれば、どうしても「すみません。道が混んでいたもので」といった形で、謝罪からスタートすることになる。相手は、「今日は来ないのかと思いましたよ」などと嫌みを言い、そこで相手の一歩リードとなってしまう。

 もちろん、最初に謝ることになったからといって、その後の流れがすべて不利になるわけではない。

 だが、交渉や会話というものは、スタート地点が非常に重要である。経験が豊富で、交渉力がある人ほど、スタートでよいポジションを確保することを重視する。劣勢になってから挽回することがいかに大変なのかよく理解しているかだ。

 こうした細かい言動は、何年にも渡って蓄積してくる。生活習慣がだらしない人は、日々のコミュニケーションの中で、気付かないうちに不利な立場に追いやられ、結果的にビジネスでも成果を上げることができなくなっている。
 出世できる人が早起きで、生活習慣がしっかりしているというのは、実はこうした面での効果もあるのだ。

sumimasen441

仕事は日常の積み重ねで決まる
 また自分では謙遜のつもりでも、あまりに過剰に「すみません」を連発していると、相手によってはかなり不愉快な印象を与えてしまう可能性がある。

 過剰な謝罪の背後には、多くの場合、責任を回避したいというエゴが隠れていることが多い。控えめな自分を演出したつもりが、欲求丸出しという状況にもなりかねないので注意が必要だ。

 指定時間より前に到着する、「あれはまだ?」と言われる前に報告する、締切りは必ず守るなど、日々の仕事におけるちょっとしたやり取りにおいて、先手を打つということは極めて有効な武器となる。たまに大きな成果を上げるよりも、ちょっとした「勝ち」を積み重ねている人は、非常に足腰が強い。

 反対に、日々のやり取りで「負け」が込んでいる人は、たまに大きな成果をあげても、相応に評価されなかったりする。不公平に思うかもしれないが、評価というものは人が行うという現実を考えると、やむを得ない面がある。

 日常生活において優位な立場にある人は、やはりあらゆる面で優位であり、そうでない人は、逆の結果になってしまう。「成果さえ上げればいいんだろ」と考えている人がいたら要注意である。

  関連記事

SHOTAIMEN
出世する人は人の話をよく聞く

 人の話をよく聞くことは出世において重要なことである。 ただし、人の話をよく聞く …

FE047_L
出世する人は自分で判断するポイントの見極めが上手い

 上司にはマメに相談しろといわれるが、事はそう単純ではない。マメに相談しないと「 …

tuskiai7500
付き合いは等距離が基本

 出世を考えるのであれば、若いうちの社内の付き合いは、できるだけ各方面と等距離な …

ingakankei4591
出世の因果関係を上手に導き出す方法

 以前、このコラムで因果関係と相関関係を混同しないことが重要であるという話をした …

sigotosinaiojisan055
仕事をしないオジサンが増えてくるワケ

 このところ、ネット上で会社の中で仕事をせずに、ただ給料をもらっているだけのオジ …

GD006_L
社内で誰が出世しているのか見極めろ

 出世するための絶対的な法則というものは存在しない。もちろん一般論として「こうい …

eigo6549
語学は出世に必須なのか

 英語の問題は日本企業において、長く議論の対象となってきた。グローバル化の進展で …

kami
書類の体裁を整えられない人が出世できない理由

 書類の体裁は大事だ。中身のない資料ばかり作っているのは論外だが、見栄え良く書類 …

meisikoukan6440
人脈を構築する3段論法

 本コラムでは何回か指摘しているが、有益な外部人脈を作ろうと思ったら、数を追い求 …

a0001_008437
成果を評価するのかプロセスを評価するのか?

 自分は努力しているのにまったく評価されないと不満に思うビジネスマンは多い。これ …