LINEで欠勤の連絡がアリなのかについて、どう判断すべきか?
LINEで欠勤連絡はありか?という記事があった。LINEで欠勤の連絡をすることの是非について対立があるという話なのだが、実はこの話はとっくの昔から結論が出ている。出世を考えているなら、よく認識しておいた方がよい。
最初から答は決まっているはず
LINEで欠勤の連絡がアリかどうかについての正答はただ一つしかない。それは「相手がOKならOK。ダメならダメ」というものである。
筆者はふざけてこの話をしているのではない。いたってまじめに論じている。つまり、こうした問題において、自分がどう思うのかという話はすべて無意味なのである。
かつては携帯電話が登場した時や、電子メールが登場した時も、同じようにその利用方法のマナーについて激論があった。ツールがLINEに変わっただけで本質的には何も変わっていないし、いつの時代にもこの論争は存在する。
そして、常にその答えは「相手がいいならそれでいい」ということにしかならないのである。
ここで「自分はLINEを使ってもいいと思っているのに上司は理解してくれない」あるいは逆に「LINEを使うのは失礼だ」と無条件で考えてしまう人は、そもそも、何故こうしたツールを使っているのかという重要な部分を忘れてしまっている。
こうしたツールは、ビジネス相手とスムーズにコミュニケーションを取るために使っている。決して、そのツールを使うこと自体が目的ではない。
相手が望むコミュニケーション・ツールを選択することはビジネスではイロハのイであり、相手がどんなコミュニケーション手段を望むのかについて探るところから、すでにレースは始まっていると考えた方がよい。
自分オリエンテッドでは出世できない
相手に合せて柔軟にツールを使い分けるということができないと、他の仕事でも大きなマイナスとなる。相手は、電子メールでの実務的なやり取りを望んでいるのに、毎回毎回、手書きの礼状を送っていては、かえって迷惑である。
一方、大事な要件は電話でして欲しいという人や、書面が欲しいという人もいる。こうした人に異なるツールで接していては信頼感を勝ち取ることはできないだろう。
このような視点で自分自身や周囲を見渡して欲しい。「自分オリエンテッド」な発想で行動している人は、実は驚くほど多いというのが現実なのである。
商品の詳しい情報があればよいと言っている顧客に対して、過剰に自分自身を売り込んだところで相手はまったく喜ばない。
迷っている時に、無理に選択を迫るような行動を取っても、相手の不審感を増大させるだけである。
大丈夫なのか?と心配している上司に対して、安心させる材料を提供せず「大丈夫です、大丈夫です」などと返していては、上司から評価されるわけなどない。
ビジネスの現場は、自己表現をする場ではないのだ。
【参考記事】
「夜眠くなる人は出世しやすい」
【関連サイト】
「お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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