なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世できる人は2回目を大事にする

 

 会社の上司や顧客などに自分を売り込むことは出世において非常に重要な意味を持つ。相手の目にとまらなければ、そもそも競争の土台に立つことができないからである。
 だが相手にうまく印象付けられるチャンスはそうそうない。出世できる人は、こうしたチャンスをモノにするのが上手だ。

売り込みは売り込む前から勝負が決まっている
 ちょっとしたチャンスを見つけて自分を売り込むことは重要だが、大事なのはそのタイミングである。自分を知って欲しいという思いが強すぎると、大抵の場合、こうした取り組みは失敗に終わってしまう。相手にうまく印象付けるためには、相手がソノ気になっている時を狙わなければならない。

tatibanashi554 会社のエレベータで役員と出くわし、「君は○○君かね」と声をかけられたとしよう。その時、オレオレ・モード全開で自分のことをマシンガン・トークしても、相手にはほとんど印象に残らない。役員ともなれば、部下のこうした売り込みやおべんちゃらなど日常茶飯事だからだ。

 だが、相手のことを事前に調べているなら話は別だ。その役員と親しい人の話題や、趣味の話など何でもよい、相手が気にすることをしゃべることができれば、相手からの印象はまるで違ったものになる。

 メーカーの営業職であるF氏は、常務とのちょっとした会話から出世の糸口をつかんだ。F氏は、常務が主導となり、会社の販売代理店網を再構築するというプロジェクトがあることを、それとなく聞いていた。

 たまたま常務と立ち話することになった際、F氏はさりげなく、以前、ある地域の代理店網の再編の仕事をしたことがあることを、会話の中に紛れ込ませたのである。F氏はそのプロジェクト・チームに抜擢されたが、「彼はどうだ」と名前を挙げたのは、その常務だったそうである。

1回目は控えめに、2回目は積極的に
 要するに、すべては情報戦であり、事前に相手のことをどれだけ知っているのかがカギとなるのだ。自分の売り込み方がうまい人は、すでに売り込む前から、勝負がついていることになる。

tatibanashi568 大事なことは1回目のチャンスでは決して欲張らないことである。とにかく相手に印象付けることが大事であり、それ以上を求めてはならない。本当の勝負はむしろ2回目のチャンスということになる。

 1回目で相手に印象付けることに成功し、次のアポイントやミーティングにこぎ着けたとすると、まさにここは勝負どころである。
 相手は、すでにあなたなからの詳細な説明や売り込みを期待しているわけだから、ここでは思う存分、オレオレで自分を売り込めばよい。

 ここでは遠慮は一切無用である。逆にいうと、2回目のチャンスで、物事が先に進まなかった場合には、その次はないと考えるべきである。

 ポイントを突いた控えめな1回目と、売り込みモード全開の2回目。この2つの組み合わせが、自分を売り込む際の鉄則である。

【参考記事】
35歳転職限界説が消滅したのは本当か
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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