なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世できる人は、相手からの質問に「はい」か「いいえ」で答えられる

 

 出世できる人は、常に自分ではなく、相手の目線で物事を考えている。このためコミュニケーションでのつまらない行き違いがなく、相手からの印象が非常によい。

せっかくのチャンスを逃した営業マン
 相手から、確認の意味で発せられる質問に対して、絶対に「はい」もしくは「いいえ」で答えない人がいる。メーカーで営業をしているNさんは、そのせいでいつもチャンスを逃している。

sitsumon664 Nさんがあるサービスを顧客に提案していた時のことである。キャンペーンでそのサービスは3カ月間は無料となる。顧客の担当者は一通り話を聞いた後で、Nさんに「3カ月間は無料ということでよろしいのですよね」と確認してきた。

 これに対してNさんは「はい。3カ月間は無料となっております」とは答えず、「このキャンペーンは非常に、好評をいただいているんですよ」という言い回しをしてしまった。顧客は、それ以上は聞きにくかったようで、結局、そのサービスの購入は、後日検討ということになってしまった。

 顧客がわざわざ、3カ月間無料かどうかを聞いてきたということは、この部分が、彼等にとって非常に琴線に触れるものだった可能性が高い。社内での説得においても「3カ月は無料ですから、それで様子を見ればいいじゃないですか」と説得する段取りを思い浮かべていたのかもしれない。

 ここは営業ではもっとも推すべきポイントである。「3カ月無料ですから、その間にぜひ、いろいろと試してみてください」と述べ、一気に契約に持って行くことができたはずである。

奥底には無責任体質の存在が・・・
 Nさんは、せっかくのチャンスをみすみす逃してしまったのである。Nさんがこうした対応をしてしまう理由は2つある。ひとつは相手の立場で物事を考えていないこと、もうひとつは無意識的な無責任体質である。

musekinin675 Nさんには、契約について迷っているという、相手の心情がよく理解出来ていない。
 無料キャンペーンについて質問してきたということは、もう一歩前に進む理由が欲しいのだということが分からないのだ。Nさんは基本的に発想が自分中心になってしまっている。

 無責任体質というのも、実は、自分中心の発想と大きく関連している。
 Nさんは無意識的に、「はい」もしくは「いいえ」とはっきり答えてしまうと、自分が責任を取らなければならなくなるという感覚を持っている。このため、不安に思う相手に対して、しっかりとした返事ができないのである。

 Nさんはおそらく社内でも、上司などからの問いに対して、あいまいな表現を多用している可能性が高い。これでは、顧客や上司から高い信頼を獲得することは難しいだろう。かけひきにおいて、あえて明言しないというテクニックがあるが、これはそういったものとは種類が全く異なっている。

 こうした対応をしている人は案外多い。自分ではなかなか気が付きにくいので、よく注意した方がよいだろう。

【参考記事】
成長したいと考える人は出世できない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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