あたなの足を引っ張る人は誰か?
出世の妨げになるのは、自分の競争相手だと思っている人は多い。だが現実にはそうではなく、思いもしないところに敵が潜んでいたりする。実はこうした見えない敵をいかにコントールするのかの方が出世には大事だったりするのだ。
それぞれの部署の人にとっては自分の仕事がすべて
営業などフロント系の部署にいる人は特にこの傾向が強いのだが、事務手続きなど、社内のプロセスを軽視する人がいる。こうした行動は見えない敵を作りやすいので注意が必要だ。
お金を稼ぐ部署にいると、会社の中ではそれが最優先事項であると思いがちである。会社全体としてみれば実際にそうなのだが、それぞれの社員にとっては必ずしもそうとは限らない。
特にスタッフ部門にいる社員にとっては、その業務が重要であり、部署での評価もその業務が基本となる。このため、社内の手続きを軽んじる他の部署の人に対しては、悪い感情を持ちがちである。
社内の手続きを軽視し、管理部門の仕事を邪魔なものと見る傾向が強い人は、こうした部署の人から反発をくらい、最悪の場合、仕事を邪魔される可能性もある。特に昇進という段階になると、「社内の評判」という形で、大きなマイナス要素になってしまうこともある。
会社は組織で仕事をしているのであって、一人で仕事をするわけではない。出世を考えているのであれば、そのあたりはよく理解しておいた方がよい。
仕事ができるがゆえに陥りやすいワナ
ある商社の営業部門に勤務するCさんは、商品を管理し配送を手配する部署とよく揉めていた。Cさんは営業が最優先と考えており、在庫の管理や配送といった業務は、営業サイドの状況に合わせるべきと考えていたのである。
確かにこの会社は商社なので、営業あっての会社であり、Cさんの考え方はあながち間違ってはいない。だが在庫を管理したり配送を手配する側にもいろいろと事情があることを忘れるべきではない。
だがCさんは多少営業成績がよいだけに、こういったところに無頓着であった。しばしば商品の配送で無理を押し通し、それが当たり前というような顔をしていたのである。
日々の業務では、商社ということもあり営業が最優先という社風だったので、管理部門は内心では怒っていたものの、Cさんの要望を受け入れ、無理をして商品の配送手配をしていた。
だが、こうした人たちの反乱は思わぬところでやってきた。管理部門の課長だった人物が、人事の課長に異動になったのである。この時、Cさんは最初の管理職への選抜タイミングに重なってしまった。Cさんは見事に最初の選抜候補からははずされてしまったのである。
Cさんにはまだまだチャンスはあるが、こうしたことはない方がよいに決まっている。あなたの足を引っ張るのは、目の前のライバルとは限らないのである。
【参考記事】
「出世する人は理想の上司など求めない」
【関連サイト】
「お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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