なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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個人の成果と会社の成果

 

 SNSやブログなどで自分の仕事について情報を出す人は多いが、最近、ある傾向が顕著になっているという。それは、会社の仕事であるにも関わらず、あたかも自分一人がやった仕事であるかのように説明する人の増加である。
 承認欲求が顕著になったケースと考えられるのだが、そうではない人から見れば、こうした風潮は逆に出世のチャンスである。

組織で出した成果は、個人の成果ではない
 組織で仕事をすることのメリットは、組織の看板を使って、個人ではとても扱えないような金額や信用をフル活用できる点にある。
 こうした成果は、あくまで組織あってのものなので、自分の力でそれを実現したと勘違いしないよう、常に意識しなければならない。それが組織人のルールである。

kojinoseika2001 組織の能力と自分の能力を混同すると人は、昔から一定数存在しており、今に始まったことではない。だが、SNSなど自己表現の場が増えたことによって、こうした主張をする人が目立つようになったというのはうなずける話である。

 こうした場で、過剰に「俺が俺が」と言ってしまうのは、いわゆる承認欲求が強いということになるのだが、そういう人が増えているということは、そうでない人からみれば、大きなチャンスであるともいえる。

 自分の役割分担を理解せず、組織の仕事と自分の仕事を混同する人は、他人とのコミュニケーションに難がある可能性が高い。自己アピールが強いので、社内でも多少目立つかもしれないが、自意識過剰が出世の障害になることが多い。

 社風にもよるが、基本的に組織は、自己アピールが過剰な人は排除する傾向がある。自分の成果であっても、上司の成果であるようにうまくアレンジできる人が出世するのはある意味で当然のことである。

組織で働くことの意味
 本コラムでは何度も指摘しているが、日本企業は個人の業績で昇進を評価するシステムにはなっていないところがほとんどである。つまり個人でいくら業績を上げても出世できるとは限らないのである。

kojinoseika2052 もちろん企業である以上、個人の業績は重要である。日本型の組織では、むしろ出世させる人にいい案件を割り振り、業績が付いてくるようにお膳立てがされることが多い。
 要するに業績を上げた人が出世するのではなく、出世する人には業績がプレゼントされるのである。

 そういった社風であることを考えれば、会社としての業績を、さも自分個人の業績のように説明する部下に対して、上司がどう評価するのかは明らかである。

 逆に言えば、日頃から、業績は組織のものであり、上司のものであるというスタンスで仕事に臨んでいる人は、上司にとって非常に使いやすい存在となる。

 また、そのような人は、連携する他の部署などからの評判もよいだろう。上司は安心して、昇進候補として人事にあたなを推薦するはずである。組織で働く以上、つまらない自己顕示欲は捨て去るべきである。出世したいと思っているのなら、なおさらといえるだろう。

【参考記事】
忙しがりは出世できない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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