なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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得意分野にこだわりすぎない方がよい

 

 アベノミクスで景気が持ち直しているといわれているが、企業の経営環境は決して良好とはいえない。製造業では、工場の海外移転によってポストの減少が続いているし、国内でも事業の再編などによって、いつ自分のいる部署がなくなるか分からない状況が続いている。

勢いのある部署にいた方が何かと有利
 このような時代において、組織で出世するためには、できるだけ勢いのある部署に在籍し続けることが重要となる。いくら個人的に能力があっても、リストラの対象となる部署にいるだけで、出世競争にはマイナスである。

shanaieigyou0441 ここで重要となるのが、自身の得意分野をどう位置付けるのかという問題である。ゼネラリストがよいのかスペシャリストがよいのかという議論は、かなり昔から存在している。

 一概にどちらがよいと結論付けることは難しいが、スペシャリストとして、どの組織にいってもやっていけるだけの専門性と付加価値がある人はそれほど多くないのが現実だ。

 基本的に経済のパイが拡大しない時代において上手に出世するためには、あまり専門性にはこだわらず、勢いのある部署をうまくハシゴするというテクニックも必要となってくる。
 その場合、あらゆる部署の仕事をソツなくこなせる器用さを持っていると、非常に強い武器になる。

 また、会社がどの部署をどの程度重視するのかという経営に関する情報収集も必要となるし、先手を打って、勢いのある部署に異動できるよう社内営業をすることも重要である。こうした能力も含めてゼネラリストということになるだろうか?

技術トレンドが変わる前に部署を移動する
 システム系の会社で、ある事業部門の責任者に就任したH氏は、こうした社内営業に力を入れることで、そのポストを手にすることができた。

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 ITの世界は技術の移り変わりが激しい。あるとき引く手あまただった技術が、数年でニーズがなくなってしまうこともある。ひとつの技術しかカバーしていなかったエンジニアが、数年で使い物にならなくなるケースも多い。

 H氏は、純粋なエンジニアというよりも、こうしたエンジニアをマネジメントするような仕事に就いていた。
 自分が所属する部署が扱う技術が、衰退しそうな兆候があると、親しくしている別な部門の上司に掛け合い、異動を願い出た。これまで2度、「社内転職」しているが、いずれも前いた部署は規模が縮小となっている。

 もちろん部署が縮小になっても、有能な人材であれば、他の部門がよろこんで引き取ってくれるかもしれない。だがH氏は何か起ってから、慌てて対応するのではなく、そうしたトラブルに巻き込まれる前に、自ら移動することで、うまくキャリアを築いてきた。

 H氏によるこうした振る舞いは、自分が経験していない仕事でも、積極的に勉強して自分のものにするという柔軟さと、社内営業のうまさがうまくミックスしてできあがったものである。H氏のケースは、これからの時代における、出世モデルのひとつかもしれない。

【参考記事】
出世の糸口はボトルネックにあり
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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