なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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苦労を楽しむなどと考えてはいけない

 

 ビジネスマンとして成長するためには、「苦労を楽しむ」といった前向きな気持ちが重要という話を時々、耳にすることがある。ポジティブなことはいいことなのだが、そこには落とし穴もあるので注意が必要だ。

本当の苦労は楽しめるわけがない
 あるビジネスマンが、「苦労を楽しむ」という趣旨の前向き論をうっかり口にしたところ、あるオーナー社長から「苦労なんて楽しめるわけがない。お前は本当の苦労というものを知らないのだ」と手厳しく叱られたという話を自身のコラムに書いていた。

maemuki0003 筆者はかつてサラリーマンだったが、その後、実業家に転身しているので、サラリーマンとオーナー社長、どちらの経験も持っている。サラリーマンにはサラリーマンの苦労があり、オーナー社長にはオーナー社長の苦労があるのだが、どちらがキツかとい言えば、それは比較にならないレベルでオーナー社長の方がキツい。

 何せオーナー社長の場合は、会社がつぶれれば自身の破滅であり、すべての金銭的、法的、道義的責任が覆いかぶさってくる。とても苦労を楽しむなどというセリフがいえるものではない。

 筆者が言いたいのは、サラリーマンは甘いといった類いの話ではない。確かに人によっては、ある程度の苦労を楽しめる人というのは存在するのだろう。だがそれは万人にとって共通の話ではないということを筆者は主張したいのだ。

 本コラムでは何度か指摘しているが、組織で働くビジネスマンとして成功するためには、なるだけ敵を作らないことが極めて重要となる。

 このビジネスマンの場合には、顧客のオーナー社長に説教されるだけだったので、大きな問題にはならなかった。だが仕事では、様々な種類の人間と関わるということを忘れてはいけない。

ポジティブで効果があるのは自分だけ
 ポジティブであることは、自分自身にとっては非常に効果的なことも多い。だが周囲の人が同じように感じる保証はまったくない。

maemuki0006 組織で仕事をしていれば、不本意で、かつ非生産的な仕事を押し付けられることも多い。
 
 その時に、上司や先輩が、「こういう苦労も楽しいと思えば楽しいものだ」などと空虚なセリフを吐くことと、「無意味でツラい仕事かもしれないが、ここは皆で乗り切ろう」と声をかけるのとでは、どちらが部下や後輩の気持ちがラクになるだろうか?結果は言うまでもないだろう。

 組織の中には、自分の部下をはじめ、下請け企業の担当者など、立場が弱い人も多い。中途半端にポジティブな発言は、こうした人たちから反感を買う可能性もあるので十分に注意が必要だ。

 出世は決して自分でするものではない。上司が評価して初めて実現するものである。その時、周囲から悪い評判が聞こえてきたら確実にマイナスになることを忘れてはならない。

【参考記事】
上司と部下は似てくる
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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