なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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成長したいと考える人は出世できない

 

 入社する企業を選ぶ基準として「自分自身が成長できる会社」というキーワードを上げる人は多い。また「社員が成長できる会社」というランキングもあるようなので、一部の人にとっては重要なことなのかもしれない。

 だが本気で出世を考えている人にとっては、このキーワードはほとんど無意味である。もし、自身が成長できる会社に入りたいと本気で思っているのなら、厳しいようだが、出世は諦めた方がよいかもしれない。

成長したいという言葉のウラにあるもの
 社内で出世するにしても、転職するにしても、事業を始めるにしても、成長して自身の付加価値を上げることは非常に重要であり、成長することそのものは非常に大事なことである。筆者は成長そのものを否定しているわけではない。

seichou0010 ただ問題なのは「成長したい」あるいは「成長できる会社に入りたい」という言葉は、何か別のことを避けて通るための方便になっている可能性が高く、筆者はそこを問題視しているのである。

 学生時代ならともかく、給料をもらって仕事をする以上、それはプロであり、その仕事ぶりは常に他人から評価される対象となる。
 自身がいくらのお金を稼げるのかは、自分が決めるのではなく、相手が決めることである。相手とはサラリーマンであれば会社(もっといえば上司)であり、起業家であれば市場ということになる。

 つまり、ビジネスマンになった以上は、他者からの評価がすべてであることを受け入れる必要がある。この世界では自己評価というものはまるで意味をなさないのだ。
 他人から高い評価を得るためには、常に成長し続けることが重要なのだが、それはあくまで高い評価を受けるための手段にすぎない。

ドライな方が健全な労働市場になる
 そう考えると、どのようなビジネスマンになりたいかと問われた場合、素直に「会社から、あるいは市場から、高い評価を受けることができる人材になりたい」と答えればよいはずで、その前提条件である「成長」をことさらに強調する必要はない。

seichou0012 だが、そこであえて「高い評価を得られる人間になりたい」と言わず「成長できる人間になりたい」と答えているのだとすると、「市場からの高い評価」というキーワードを意図的に避けている可能性がある。

 そこには「市場から高い評価」を得ることはできないかもしれないが、自分自身としては「成長している」と感じたいというニュアンスが感じ取れる。

 厳しいようだが、これは間違っている。自身が成長したのかどうかは、自分が決めることではなく、市場(会社)が決めることである。高い評価が付いた人は成長した人であり、そうでない人は成長していないと見なされるだけである。

 「自分の基準を大事にしてもいいのではないか?」という声も聞こえてくるが、筆者はそうは思わない。市場の評価はともかく、自分自身が成長できればよいという精神論的発想は、ブラック企業に代表されるような、搾取的、従属的な労働環境の温床になりやすいからだ。

 自分の価値は給料という市場価格のみで決定されるものであり、人間性などとは何の関係もない、というドライな考え方こそが、実は、健全な労働環境を作る原動力となる。

 高い成果を上げた人が、人格者である保証はなく、あくまでそれは、仕事上の評価にすぎないことを理解すべきである。逆に、人柄がいいというだけの理由で高い報酬や地位を与える必要もまったくないのである。

【参考記事】
能ある鷹は爪を隠さない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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