なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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社長になりたいという新入社員は過去最低

 

 産業能率大学の調査によると、この春就職した新入社員に対するアンケート調査では、最終的に目標とする役職について社長と答えた人は9%で、過去最低だった昨年の11.9%を大幅に下回ったという。

出世を望まない人が多いのは出世を望む人にとっては有利なこと
 この結果は出世を望むビジネスマンにとっては非常に朗報である。筆者の経験上、現実に出世した人で若いうちから出世を意識していない人は非常に少ない。
 もちろん、自分は社長になりたいと思っていたと公言する人はそうそういないのだが、実際に出世できた人は、何らかの形で自分がトップになることを若いうちから意識しているものである。

shachokibou445 本コラムでは何度か指摘しているが、出世レースは入社したその日からすでに始まっている。出世レースはマラソンのようなものであり、常に一定以上のペースで最後まで走り切らなければならない。途中で一気に挽回ということはあまりないと思った方がよいのだ。

 そうなってくると、将来の役職について社長と答えなかった残り91%の社員は、まずはスタートで出遅れたことになる。同じ調査では、最終的な役職として役員と答えた人は約20%、部長と答えた人も約20%である。

 実際には、役員くらいにはなれるか?と考えていた人はせいぜい部長どまり、部長になれればいいかな?と考えていた人は課長どまりになってしまうことが多い。やはり出世を目指すのであれば、公言する必要はないが、トップになることを本気で考えるべきである。

出世は会社に居続けるための最低条件
 この調査では、様々な矛盾点が浮き彫りになっていて非常に興味深い。出世を望む人が減っている一方で、将来望む進路として「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」という管理職志向が昨年より増加しているという。

 管理職として部下を動かすには当然、しかるべきポストに出世する必要があるのだが、そのあたりについての意識にはどうも矛盾があるようだ。

shachokibou479 また、年功序列を望む人は3年連続で増加しており、成果主義よりも年功序列を望む若手が増えている。また終身雇用制度を望む人は76.3%で過去最高となっている。

 高度成長期であれば、ポストの絶対数が増えることになるので、形だけ出世するということが可能であった。だが成長しない経済では、役職が上になるに従ってポストの数はドンドン減っていく。出世せずに、管理職として仕事をするということは現実には不可能といってよい。

 これからの会社で出世しないということは、付加価値の低いヒラ社員の仕事を、元気バリバリの若手社員と争うということを意味している。一生会社でメシを食っていくためにも、最低限出世は必要なのである。

【参考記事】
人に感謝される仕事をしたいと考える人は出世できない」【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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