なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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残業代ゼロ政策をどう考えるか

 

 労働時間に関わらず賃金を一定にするという、いわゆる残業代ゼロ政策が話題となっている。この政策が実現した場合、会社での働き方にどのような影響を与えるだろうか?

事実上すべての社員が対象に?
 この政策は、ホワイトカラーエグゼンプションと呼ばれているもので、これまで時間によって支払われていた賃金を、成果に応じたものに変えるという制度である。

zangyou335 現在、法定労働時間を超えた仕事については残業代が支払われることになっている。政府では、年収1000万円以上の高度人材や、労使間で協定を結んだ場合には一般社員についても、残業代を支払わないことを可能にしようと検討を行っている。

 このプランが報道された際、全労働者にサービス残業を強要するものだとして批判が高まったことから、政府では再び高度人材に限定するという形に修正している。
 だが現在議論されているプランには年収の制限は入っていないことから、現実的には多くの社員の残業代がカットされる可能性を含んでいる。

 この制度が導入された場合、得をするのは、高い成果を短時間で上げていた人ということになる。これまでは、とにかく残業を多くこなした方が、より多くの給料をもらえるという状況だったので、皆が残業を行っていた。だが、残業代が出ないということになると、仕事が速い人は、さっさと仕事を終わらせて帰宅する可能性が高くなってくるだろうから、このような人は相対的に有利になるだろう。

出世を目指すならあまり状況は変わらない
 ただ現実にはこのようにうまく機能するとは限らない。いわゆるブラック企業に代表されるような組織では、この制度を悪用し、単純に労働時間に依存するような仕事に対しても無制限に残業をさせる可能性がある。
 そうなってしまうと、結局、単純に賃下げしたことと同じという結果に終わってしまう。

zangyou337 また社内で立場の弱い人が、多くの仕事を押し付けられ、チーム全体としては生産性が向上しないということも十分に考えられる。

 結局のところ労働者にはあまりいいことがなさそうなのだが、出世を本気で考えている本コラムの読者の方であれば、この政策についてほとんど気にする必要はない。

 仮に制度が今のままであっても、新しい制度になったとしても、出世することを考えた場合、一定レベルの残業やそれなりの成果は常に求められるものだからである。

 サービス残業についても、出世が見込まれる社員については、双方の合意で、ほどよいところで双方が許容する状況であった。

 あくまでこれが問題になるのは、出世とはあまり関係のない一般的な社員についてである。一定以上の成果を上げるためには、効率よく仕事をすることは当然のことだが、それなりの労働時間も必要なのである。

【参考記事】
年上の部下を持ったらどうするか
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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