なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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メッセンジャーボーイにはなるな

 

 会社の仕事で板挟みになるケースは多い。上司と取引先や、他の部署の上司と自分の上司など、ケースは様々である。だがここで単にメッセンジャーボーイになってしまうと、出世からは遠ざかってしまう。板挟み状態での振る舞いは、出世の一つのカギでもある。

板挟みになった時の最悪パターン
 イベント関係の会社に勤めるRさんは、いつも取引先と上司との間で板挟みとなる。上司はいつも、取引先の状況を考えずに、気分でリクエストする。取引先の責任者はいつもそれで怒っているのだが、直接Rさんの上司にクレームを入れることはない。もっぱら担当のRさんに対して、怒りの矛先を向ける。Rさんが取引先の状況を上司に説明すると、今度は上司が怒り出す。

itabasami4001 このような時、双方を行ったり来たりして、オウム返しに相手の言うことを伝えるというのは、もっともよくないパターンである。そのうち「君はメッセンジャーボーイか」などと、間に立った人に対して、ますます怒りが向いてくる可能性が高い。
 ひどい話なのだが、最後は、上司からも取引先からも信頼を失うことになるだろう。

 こうなるくらいなら、人として最低であっても、ひたすら上司の側について、取引先の意向を無視した依頼を続けている方がマシだ。会社と会社には力関係というものがあるので、もし取引先が相対的に弱い立場であれば、要求をのむだろう。

 ただこのようなやり方をしていると、社内的には何とか大丈夫だが、取引先からの評判は下がってしまう。後のことを考えると、アイツは自分の保身しか考えないヤツだなどと陰口を叩かれるのはあまりプラスにはならないはずだ。

ムチャでも通すしかない
 結局Rさんが採用したのは、ひたすら自分が悪者になって謝り倒し、一方で上司が出した相手への要望はすべて押し通すというやり方であった。

itabasami4002 「そんな依頼、ムチャでしょ。分かんないの?」という責める、相手の責任者に対して、Rさんは「自分が未熟なので本当に申し訳ありません」とひたすら謝った。だが、上司が求めている要求は決して変えなかった。相手が「君では話しにならない」といって怒っても「申し訳ありません」を繰り返したのである。

 結局、相手の責任者が上司に直接掛け合うことはなく、案件は上司が希望する通りの形に収まった。先方の責任者も最初は怒っていたが、最後の方には疲れてしまったのか、「君も大変だな」などと声をかけるまでになってしまったのである。

 もちろんこうした状況を作ってしまった本当の責任は上司にある。だが、部下が上司の責任感のなさを嘆いても問題は解決しない。
 責任感のない上司ほど、自分が思ったようにいかなくなると部下のせいにするものである。このような状況では、取引先の感情を害さないよう注意しつつ、上司の無責任な態度に付き合う以外、方法はないのである。

 道義的には何とも不愉快だろうが、これが現実のカイシャというものである。

【参考記事】
キャリアの複線化は必要か?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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