なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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ローソン新社長の玉塚氏に見る出世の法則

 

 ローソンは、現CEOの新浪剛史氏の後任として、玉塚元一最高執行責任者(COO)の昇格を決定した。現CEOの新浪剛史氏は代表権のある会長に就任する。
 玉塚氏の名前と顔に見覚えのある人は多いと思う。玉塚氏は一時期、ユニクロを展開するファーストリテイリングの社長だった時期があるのだ。だがオーナーの柳井氏から事実上、解任されてしまうという大きな挫折経験を持つ。今回、そのリベンジを果たすことができたというわけである。

ユニクロ柳井氏のマネジメントはオーナーであればこそ
 玉塚氏は玉塚証券(現新光証券)の創業者一族に生まれ、慶応幼稚舎からの慶応ボーイだ。大学ではラグビー部に所属し、レギュラーポジションを獲得した。卒業後は旭硝子に就職、米国の大学でMBAを取得後、コンサルタントとして日本IBMに転じたという、ピカピカ、コテコテのデキるビジネスマンである。

tamatuska55 IBM在籍中に仕事を通じてファーストリテイリングの柳井氏と知り合い、同社に入社することになる。だがコテコテのできるビジネスマンだった玉塚氏の仕事の進め方が、結果的に凶と出てしまう。
 柳井氏の要請で代表取締役COOに就任したが、玉塚氏のマネジメントに対して、柳井氏の不満が爆発。就任わずか3年で事実上の解任となってしまった。

 若くしてユニクロの社長に上り詰めたのに、あっという間に解任されてしまったのは、マネジメント手法が事実上の創業者であり、カリスマ社長でもある柳井氏とあまりにも違ったからである。

 柳井氏はトップダウンが基本で、普通ではとてもムリ、という目標を自身にも従業員にも課し、それを実現させてしまう。柳井氏の強引なやり方には、いろいろと批判もあるが、卓越した経営実績を残しているのは厳然とした事実であり、その圧倒的な実績を前に、それを否定できる人はほとんどいない。

 柳井氏がそのような圧倒的な業績を上げられるのは、柳井氏が同社のオーナーであり、会社の業績が自身の資産と直結しているという状況が大きく影響しているだろう。普通の人ではちょっとムリだろう。

自分をもっとも評価してくれる場を見つけられるか?
 その点で、玉塚氏は優秀なビジネスマンであったかもしれないが、天才オーナー経営者ではない。柳井氏の目には玉塚氏は周囲との調整ばかりしていると映った可能性は高い。詳細な理由は不明だが、柳井氏は結局、自身がトップに返り咲くことで、現在の同社を築いた。

niinami56 一連の出来事は、一種の人事上のミスマッチといってよいだろう。柳井寄りに見れば玉塚氏が柳井氏の意向を十分にくみ取れなかったということになるし、玉塚氏寄りに見れば、自分の分身を求める柳井氏は、いわゆるないものねだりということになる。

 一方、ローソンの環境は玉塚氏に非常によく合っている。前CEOの新浪氏は三菱商事からローソンに転じ、2002年からCEOを務めている。
 新浪氏も知名度は高いが、三菱商事出身のサラリーマンであり、基本的な立ち居振る舞いは玉塚氏と共通している。また両名は、同じ慶応卒で米国MBAを持つなどウマが合うといわれている。

 結局のところ、人事は人である。人が作り出す会社の雰囲気と本人のキャラクター、そしてマネジメント手法はすべて関連している。自分を最大限に評価してくれる人や組織を見つけることは、やはり重要なことのようである。

【参考記事】
人は見た目がすべてだ
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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