なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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社長公募が失敗するワケ

 

 世の中には社長を公募するという会社がある。多くの場合、オーナー社長であり、後継者を探したいということで始めるのだが、結局決めることができずに終わるケースが多い。社長公募がうまくいかないという出来事の背景には、出世メカニズムの一つの本質が見え隠れしている。

社長公募を行った企業の多くで人が去って行く
 毛髪クリニックリーブ21は2013年に社長を公募し、500人の中からトヨタ出身者など数名を候補者として選定した。しかし候補者として選定した人はその後すべて退社してしまった。理由は不明だが、候補者は自ら去ってしまったといわれている。

GD172_L001 自動車部品のユーシンもかつて社長公募を行い元外務官僚を選定したが、結局失敗。現在も社長を公募を行っているが、後継社が決まるのかは定かではない。

 どちらもオーナー企業であり、オーナー社長が後継者を社内で見つけられないので、社長を公募するというパターンである。これは多くの場合失敗に終わる。

 オーナー社長は、一代で会社を築いたか、創業者一族の子孫ということが多い。一代で会社を築いた人には絶対的な実績があるので、社内で社長に意見できる人は当然のことながらいない。また、創業家出身も似たようなものであり、会社の所有者なわけだから、よほどのことがなければ、他人が社長をコントロールすること事など不可能である。

 後継社長の候補になる人は、その会社を大きくしたわけでも、親族というわけでもない。とういうことになると、まずは社内の人が納得するよう、必然的に高学歴の人になる(あるいは社長が高学歴者を望むのかもしれない)。だが高学歴者で、たたき上げのオーナー社長と同じ才覚を持っていたり、一族としてのカリスマ性以上のものを備えている人などいない。結局、オーナー社長にはかなわないことになる。

カリスマ系の人は、自分の分身を部下に求める
 オーナー社長がその事実を認識し、サラリーマン社長としてうまく会社を継承できるよう仕組みを整えておけば引き継ぎもうまくいく。だがオーナー社長がそれを認識せず、自分と同じような行動力や天性の勘を後継候補に求めてしまうと、ほとんどが失敗に終わる。そんな人物などいるわけないのである。

PHM11_0099no002 もしそれほどの高学歴があり、カリスマ社長と同じだけの行動力や勘があるのなら、その社長の下で働くなどあり得ないだろう。さっさと自分で事業を起こしているに決まっている。つまり完璧なないものねだりなのである。

 だがここにひとつの出世メカニズムが見える。カリスマ系、オーナー系のトップの場合、相手がどんな境遇であっても、基本的に自分と似たような言動を部下に求めるものなのである。
 これは中間管理職にもあてはまる。カリスマ系の上司の場合、基本的に部下には同じようなマインドを求める人が多い。

 まれに違うタイプを評価するという人もいるが、多くの場合そうではない。カリスマ系の上司に引き立てられようと思ったら、その上司の言動にできるだけ近い振る舞いをした方がよい。

 自分のタイプとどうしても合わないようであれば、引き立ててもらう上司を変えるか、別なタイプとして価値をアピールする必要が出てくるだろう。

【参考記事】
自分より年下の人脈を重視せよ
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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